【麻雀小説】中央線アンダードッグ 第13話:コニシ【長村大】
中央線アンダードッグ 長村大 第13話 開始の合図から5分後、倍満をツモった。 西家スタートの6巡目に ツモ ドラ ここからを切ってリーチ。 を切っ…
「近代麻雀」の竹書房がおくる麻雀ニュース・麻雀情報サイト
中央線アンダードッグ 長村大 第13話 開始の合図から5分後、倍満をツモった。 西家スタートの6巡目に ツモ ドラ ここからを切ってリーチ。 を切っ…
中央線アンダードッグ 長村大 第12話 いつもと同じ帰り道、市ヶ谷の釣り堀、新宿で乗り降りする人人人、中央線らしさが始まる中野、そしておれの家がある阿佐ヶ谷で降りる。 阿佐ヶ谷駅…
中央線アンダードッグ 長村大 第11話 負けて悔しがる、あるいは悲しんでいるやつを慰めるのは嫌いだ、特に麻雀において。 そもそも麻雀に敗因めいたものがあるとすれば、それはほとんど…
中央線アンダードッグ 長村大 第10話 大会の予選などは、たいがい時間打ち切りというものがある。60分なりで、南4局まで終わっていなくても終了になるのだ。前局の途中に、立会人から…
中央線アンダードッグ 長村大 第9話 高円寺のおもちゃ屋で一目ぼれして買った、「機関車トーマス」の目覚まし時計が鳴る。もちろんトーマスのテーマ曲だが、買った時から音がイカれていて…
中央線アンダードッグ 長村大 第8話 ミヤモトに紹介されたのは、T書房の麻雀劇画誌の編集部員である、カワシマという男だった。おれより5~6歳上の若い編集者だったが、話の端々から麻…
中央線アンダードッグ 長村大 第7話 音楽雑誌の仕事、などというと少しかっこいいみたいだけれど、正直言って、誰でもできるようなものだった。まさに、かの有名作家が言うところの文化的…
中央線アンダードッグ 長村大 第6話 店のドアが開き、男が入ってきた。 年はおそらく40前後、グレーのスーツに白いワイシャツ、ネクタイ。これといって特徴はないが、ど…
中央線アンダードッグ 長村大 第5話 コニシと出会ったのは、そこからさらに10年ほど遡った90年代初頭だった。場所はもちろん雀荘、吉祥寺にあった「ホップ」というテンゴの店である。…
中央線アンダードッグ 長村大 第4話 パンクIPAがなくなった。 おれ以外の客はいない。相変わらずソカベはぼんやりと壁にかかったテレビを見ている。 「ジャック」 「はいよ」 ジャ…
中央線アンダードッグ 長村大 第3話 東京で「中央線」といえば、新宿から高尾に一直線に伸びる、オレンジ色の電車を指す。昔は全身まさにオレンジ色だったが、今はシルバー地にオレンジの…
中央線アンダードッグ 長村大 第2話 目が覚めたので、枕元のあたりから手探りでスマートフォンを手に取り、時間を確認する。AM7:24、アラームは7:30だ、目覚ましに勝った。とい…