熱論!Mリーグ【Thu】
パイレーツ・オブ・Mリーグ
最後のサイボーグ
~冷静な男・小林剛~
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年2月27日
前回までのあらすじ
運命のXデー・「0306」を前にして、パイレーツ一味は暗礁に乗り上げていた。
序盤の要となった航海士・瑞原明奈は、サクラナイツ・岡田紗佳の剣撃によって重傷を負う。
序盤の不調から大復活を遂げた狙撃手・朝倉康心も、渋谷ABEMASのクローザー・多井隆晴の策略に嵌まり、海の底に沈んでしまった。
そして久々の登板となった船大工・石橋伸洋も、フェニックスのエース・魚谷侑未の起こす大嵐に巻き込まれてしまい、無念の箱ラス。
誰もポイントを持ち帰れない緊急事態。
気付けば貯金は無くなり、ボーダーとはあと1.6ptという崖っぷちの状態に。
パイレーツ一味はこのままズルズルと海の底に引きずり込まれてしまうのか…
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パイレーツ一味の緊急事態とあって、この男が立ち上がった。
「僕が行きましょう。まだポイントが並んだだけですよ(゜ー゜)」
そこに現れたのは、いつもと変わらず、穏やかな顔をした船長・小林剛。
そしてABEMASの紅一点・日向藍子。
小林はポイントを持ち帰れるのか?
2回戦
東家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
西家 小林剛(U-NEXTパイレーツ)
東1局
意気揚々と出航した小林の手には、いきなり赤が2枚。
そこにヒョコっと現れるドラの。
を切れば、一応ドラは使い切れる形になるが…。
(゜ー゜)「アカ、2枚、ドラ、イラナイ」
ドラを見切ってツモ切り。あくまで受け入れを最大限に広げていく。
そしてを持ってきて空切り。
解説でも述べられていたが、この空切りは実に細かい。
続けてを落としての受けを嫌ったように見せて、カンで待つ。
すぐにを引き寄せる。を切ってカン待ちでリーチだ。
…あれ、を切っている?バグによる切り間違いか?
(゜ー゜)「マチ、ハズシタ。ダカラ、シャンポン」
単に待ちにするならば、最初からを対子落とししてペンにしているはず。
それではを2枚残した意味が無い。
しかし、一通の手替わりを待たずに、シャンポンリーチに踏み切ったのは驚いた。
今日の小林はいつになく積極的で、熱気を帯びている。
この積極策が功を奏し、親の近藤からを討ち取る。