遅れてきた男・新井啓文
意地と個性のぶつかり合いを
制し、ファイナルの舞台へ
麻雀最強戦2020
「プロ雀士ランキング
ベスト16大会」
【決勝卓】担当記者:東川亮 2020年4月5日(日)
「麻雀最強戦2020 プロ雀士ランキングベスト16大会」、各卓1位のみが進める決勝卓には、以下の4名が名乗りを上げた。
A卓勝ち上がり、
日本プロ麻雀連盟
ダンプ大橋(だんぷ おおはし)。
ハネ満ツモの一撃でトップに躍り出ると、その後は他家の大物手をかわしきってA卓を制した。
決勝卓でも、ギリギリの押し引きで勝負をものにしたい。
B卓勝ち上がり、
日本プロ麻雀協会
矢島亨(やじま とおる)。
終盤の重たい競りの展開をしぶとく制し、決勝卓に名乗りを上げた。
C卓勝ち上がり、
最高位戦日本プロ麻雀協会
新井啓文(あらい けいぶん)。
急遽この舞台への出場が決まり、ギリギリのテンパイからの逆転劇で決勝卓へ勝ち上がり。
ノっている男が、降って湧いた幸運を生かしてファイナル進出を狙う。
D卓勝ち上がり、
日本プロ麻雀連盟
古橋崇志(ふるはし たかし)。
過去の最強戦ではなかなかアガリに恵まれなかったが、予選D卓では10局中5局でアガリを決めて快勝。
4年ぶりのファイナル進出を目指す。
東家:ダンプ 南家:矢島
西家:新井 北家:古橋
東1局。
3巡目、矢島がオタ風のトイツを切り出し、タンヤオ・ピンフなどを付けての打点を求めていく。
が暗刻の新井は一気にピンズのホンイツへ。どうやら開局早々ぶつかり合いになりそうだ。
7巡目、矢島はカン待ちのテンパイになると、迷わず即リーチ。
直後の古橋、打。無スジ、しかもドラ跨ぎ、しかも古橋はまだイーシャンテンだ。
この手に安パイは1枚しかなく、これを打てばアガリは相当見込めなくなる。
ならば真っすぐ、ということだ。ここでの躊躇がない一打が、決勝卓がどういう戦いなのかを、視聴者にはっきりと示したように思う。
ホンイツのイーシャンテンだった新井もをプッシュ、これも無スジだ。
結果は、チーしてホンイツのテンパイを取った新井が、追っかけリーチの古橋に2600を放銃。
まずはお互いのぶつかり合い、第一ラウンドが終わった。
矢島が1300オールをツモって迎えた、東2局1本場。
ここではダンプが強烈な押しを見せる。
新井が序盤にをポン。