二鳴きとは
二鳴きとは、ポンできる牌が出たとき、1枚目はポンせず2枚目が出たときにポンすることを指す麻雀用語のひとつ。
逆に1枚目ですぐに鳴く場合は「一鳴き(いちなき)」と呼ぶ。
4枚ある同種牌のうち2枚を自分が持っている状態で、残りの2枚の牌を1枚目から鳴くか2枚目が出るまで待つかの違いなので、チーの場合は基本的に使われない。
どちらの場合も場況や手牌の進行などによって戦術的な意味が異なるので、どちらかが正しいということはない。
二鳴きの例
〇低打点・愚形の場合など
3巡目 北家 ドラ
出る
メンツがひとつもなくドラもドラ受けもない手牌。
自身で2枚持っているが序盤で出たときに、1枚目ですぐ鳴いても狙えそうな役はのみ。赤牌などで多少上がっても3900点くらいが限界の様子。
リャンメンのターツも少ないこの手牌でを一鳴きすると、1000~3900点くらいの安アガリか、それ以前に他家に追いつけず手詰まりの可能性も少なくない。
もちろん点数状況等によってはこのを1枚目から鳴いてアガリに一直線というのも選択肢に入るが、しばらく様子を見て手が整ってきてから二鳴きするという打ち方もある(整わなかったらオリる)。
上の例とは逆に、手がかなり整っている状況の場合。
他家から出たをポンすればテンパイ(=ポンテン)だが、を鳴かなくてもテンパイできる牌は多く、とを引ければの1翻がなくなる代わりにサンショク(2翻)とドラ1で+2翻分の可能性が見込める(鳴かなければリーチもできる可能性がある)。
即座に鳴いてサッと2000点をアガるのも良いが、巡目もまだそれほど深くないのですぐ鳴かなくてもテンパイできる可能性を考えて一鳴きせず、門前テンパイを目指すのもひとつの選択。
かと思っていたら他家がソーズで染めていてちょっと高そうなのでドラを切って安くしてでも早めにアガりたい、というような状況で再びが出た場合など、二鳴きの選択肢も浮上してくるかもしれない。
〇微妙な点数状況の場合など
10巡目 南家 ドラ トップとの差-3400
出る
オーラス2着でトップとの差が3400点。
この手牌ならを引いてタンヤオ・ピンフ・ドラ1で3900点の手にできたら理想、という場面で下家から出た。
鳴いたら2000点のテンパイになってしまいトップに届かないのでここは我慢して見送り、と思っていたらこのに合わせて対面が打。
これを鳴くと3900点のテンパイでトップに届くので、一度見送っただが赤なら鳴く、という判断も一種の二鳴きと言える。