仲田加南、
巧みな卓回しからの
麻雀ラリアット炸裂!
岡田紗佳と共に決勝へ
【B卓】担当記者:東川亮 2020年7月25日(土)
7月の麻雀最強戦は、2大会で、ファイナル進出を懸けた戦いが繰り広げられる。
その一発目、7/25の「最強の女流プロ ニュースター決戦」は、今シーズンの麻雀最強戦で2大会しかない、女性プロのみによって争われる大会となる。
非常に個性的、かつさまざまな因縁めいたものが感じられるマッチメイクとなった戦いから、本記事ではB卓の模様をお届けする。
出場選手は、以下の4名。
「完全武装アフロディーテ」岡田紗佳。
Mリーグに新規参戦したKADOKAWAサクラナイツの2位指名を受けてMリーガーとなり、数多くの得難い経験を積んできている。
麻雀最強戦の舞台で、その力を発揮できるか。
「お散歩ポメラニアン」田渕百恵。
キンマWebの「クズコラム」で話題となり、現在は近代麻雀本誌で「百恵ちゃんのクズコラム」を連載中。
強烈な個性は多くのファンの知るところだが、ここでは麻雀でその存在感を示したい。
「アイスドール」和泉由希子。
豊富なキャリアを持つ女性雀士で、最近では「麻雀遊戯王」などでも活躍、先日はなんと丸刈りになるという衝撃のヘアスタイルチェンジを決行。
風貌同様に麻雀でもインパクトを残し、2015年以来となるファイナル行きを決めたい。
「必殺!麻雀ラリアット」仲田加南。
日本プロ麻雀連盟の女性プロリーグ「女流桜花」を3連覇するなど実績はピカイチ、2年前にはファイナルの舞台にも立っている女性プロ屈指の強豪。
大舞台を知る勝負強さで、自身2度目のファイナル、そして最強位に向けて発進する。
東家:仲田 南家:田渕 西家:岡田 北家:和泉
仲田の2000オールツモで迎えた東1局1本場。
田渕の手にがトイツ。
思わず実況・解説陣が
「緑一色だ!」
確かに、夢は見たい。
しかし麻雀最強戦という一発勝負、そしてドラがという状況から、何を鳴いても相手の警戒は深まり、アガリは相当に厳しくなるだろう。
田渕、チートイツのイーシャンテンになったところでをリリース。
この選択に、麻雀最強戦にかける田渕の真摯さが伝わる。
残した3枚は、いずれもよりはいい待ちになりそう。
よりアガりやすい手を確実に仕留めに行く、という意思表示だ。
だが、この手が思わぬ変化を見せる。
ドラの、さらにを暗刻にし、何と四暗刻のイーシャンテンに。
さらにを重ねてホンイツに移行、仕掛けても倍満が見える超勝負手になった。
しかし先制を取ったのは岡田、を暗刻にして待ちリーチ。
田渕も仕掛けて高目倍満のテンパイを入れるも、
岡田がアガりきった。
1000-2000の1本場のツモアガリは自身の加点以上に、田渕の勝負手を成就させなかったことが大きい。
東2局。
親の田渕はジュンチャン三色が色濃く見える形。
ここまで手が整っていることを考えるとギリギリまで門前進行にこだわる打ち手も多いかと思うが、
田渕は1枚目のを躊躇なくチー、単騎の5800点テンパイを取った。