諦めない瑞原明奈と
諦めが悪い鈴木たろう。
上下2000点の勝負を
制した者は…
文・危険な鬼太郎【火曜担当ライター】2020年11月17日
Mリーグのルールは兎にも角にも着順が全てだ。トップ賞が+50ポイントで、4着が-30ポイント。差し引き8万点もの重みが着順にある。
だからこそMリーガー達は1着の50ポイントを狙って少し強引なリーチをするし、4着の-30ポイントを嫌って足掻く。
【2回戦】
東家 瑞原明奈(U-NEXTパイレーツ)
南家 内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
東1局 親・瑞原 ドラ
相も変わらず瑞原の出足は悪い。
親番でこの好形のメンピンドラ1の待ちリーチに踏み込むのの、これにすぐ内川が追いつき追っかけリーチ!
内川の気合が凄すぎて牌を倒しているが、あの牌はでの変則4面張待ちでのリーチだ。
如何せん瑞原の手には打点こそあるものの、待ちが薄い。この巡目で2枚しかないのに加え、内川のリーチの待ち牌が山に濃すぎる。
安めでのでの放銃だが、リーチドラ赤の5200の放銃。厳しいスタートとなってしまった。
東2局1本場 供託1本 親・内川 ドラ
たろうがペンのチーから入る。
なんと言っても手の形は愚形だらけだが、たろうは自風のを鳴きたがっている。
後付けを嫌って字牌から仕掛ける人もいるだろうが、それはアガリ率をそんなに上げずに安全牌のを鳴きに使ってしまう危険な行為。
こうして置けば、もしが鳴けた時には何とか形にはなる。しかもが横に伸びればチャンタドラ1の3900まで打点が伸びる可能性もある。他家に供託の千点を取られる可能性もあるので、積極的に奪いに行きたい所。
たろうはもポン!
あのグチャグチャだった手牌が僅か数順でイーシャンテンになるんだから、鳴きは偉大だ。地味にから鳴けて、安全度の高いを手の中に保管できているのも嬉しい。
続けてもポンできるたろう。
これでチャンタの単騎の2600の聴牌。完全に他家から先んじる事に成功する。
瑞原が聴牌をしてリーチ宣言するものの、
このリーチ宣言牌の中がたろうにアタリ、チャンタの2600の放銃。
このたろうのアガリはトップ率を上げているのと同時に、ラス率も下げている素晴らしいアガリでもある。他家がアガるよりも先にアガる。相手に加点をさせない事も大事な事だ。
東4局でも瑞原は、
親番のたろうがドラ3の4000オールのアガリ。他家のチャンス手はきっかりと蹴り、自分のチャンス手はしっかりとものにするたろう。
このままたろうペースのまま進むかと思っていたが…
東4局1本場 親・たろう ドラ
内川がお化け配牌を貰う。
手牌が真っ赤。清一色ドラ1の跳満がもう目の前まで見れる手だ。しかし内川はここで打。清一色をぼかす意味もあるが、やを引いてにくっ付いたら方向転換できるように保険を打つ。
まだまだ巡目は序盤なので手牌の可能性は消したくはない。をポン!
は使いたいとは言ったものの、マンズが元より整い過ぎている。これで清一色ドラ1の跳満イーシャンテン。