Mリーグ2020近代麻雀賞発表!

EX風林火山の逆転優勝で幕を閉じたMリーグ2020。
全選手が真剣プレーで多くの感動を与えてくれたが、その中でも印象に残る活躍をしてくれた選手を編集部が勝手に表彰をさせていただくことにした。受賞した選手が嬉しいかどうかどうかは分からないが、とにもかくにもプロは目立ってなんぼ。来季も我々を楽しませていただきたい。(文・ZERO)

伝説賞

近藤誠一(セガサミーフェニックス)

3月4日第2試合伝説賞近藤P

【赤5マン】【5マン】【6マン】【6マン】【7マン】【4ピン】【5ピン】【6ピン】【8ピン】【8ピン】【6ソウ】【7ソウ】【8ソウ】 ドラ【9ピン】

オーラス10巡目、ラス目で迎えた近藤は3着をまくるために安め3900のテンパイ(タンピンドラ1)を入れた。
近藤は迷っていた。リーチして一発で高めツモ裏1、もしくは一発でなくとも高めツモ裏2で倍満になり、トップまで望めるからだ。とはいえ確率的にはかなり低い現象である。そして【4マン】【7マン】ダマテンにしていれば今にもこぼれそうな牌に見える。
しかし意を決した近藤はリーチに踏み切り、高めをツモ。スローモーションで手を伸ばした裏ドラに全国の麻雀ファンが釘付けになった。裏ドラには真紅の【赤5ピン】が眠っており、見事逆転トップ。Twitterは「誠一さん」がトレンド入りするほどに騒然。この夜、近藤は伝説になった。

 

ベストドレッサー賞

朝倉康心(U-NEXTパイレーツ)
11月20日第2試合

奇抜なファッションに視聴者が騒然となった。朝倉が漫画「北斗の拳」のトキスタイルで登場したのだ。どちらかというと朝倉は目立ちたがり屋のタイプではない。それでも麻雀以外の部分でMリーグを盛り上げられないかと必死に考えたのだろう。
スタイルチェンジを経て挑んだ試合では誤ツモによるアガリ放棄と箱ラスを喰らってしまい、朝倉としては苦い挑戦になってしまった。次の登板以降はいつものスタイルに戻っていた。

新人賞

堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)

堀慎吾写真

レギュラーシーズン+275.6ポイントと大活躍。新人が堀慎吾プロしかいなかったのもあるがインタビューの受け答え含め十分存在感を出したといえる

牌と牌の会話賞

多井隆晴(渋谷ABEMAS)・勝又健志(EX風林火山)
4月30日第2試合

【2マン】【4マン】【赤5マン】【5マン】【8マン】【3ピン】【4ピン】【1ソウ】【2ソウ】【2ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【中】 打【8マン】 ドラ【8マン】

最終局、勝又(下家)が仕掛け、早々にドラの【8マン】を切って安いことをアピール。それを見た多井は自分の手を崩し、徹底して中張牌を並べた。多井としてもABEMASトップ・サクラナイツラスのままこの半荘を終えることは優勝に大きく近づくからだ。
互いにウィンウィンのアシストだったように見えたが、このアガリから勝又はトップを量産するようになり、息も絶え絶えの状態からまさか優勝までかっさらわれてしまうようになるとは皮肉な話である。

 

ベストフリテンツモ賞

黒沢咲(TEAM雷電)
3月11日第2試合

【4マン】【5マン】【6マン】【5ピン】【7ピン】【1ソウ】【2ソウ】【3ソウ】【3ソウ】【赤5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【8ソウ】【中】 ドラ【中】
オーラス、黒沢はここから【7ピン】を切った。不確かな裏ドラをあてにはしない。逆転トップのためにはドラの中が必要との判断だ。その後狙い通りドラを重ねるものの対面からリーチが入り、さらには切った【7ピン】がフリテンになってしまった。

【4マン】【5マン】【6マン】【5ピン】【6ピン】【1ソウ】【2ソウ】【3ソウ】【赤5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【8ソウ】【中】 ツモ【中】 ドラ【中】

今シーズン、我々は何度黒沢の奇跡を目の当たりにしたのだろう。
力強く【8ソウ】を勝負した黒沢が数巡後に【7ピン】を引き寄せた。マンガンツモの逆転トップを果たしたのである。

 

6月1日発売近代麻雀本誌ではこの他にも、「腹黒賞」「背水の陣賞」「ナイスリーチ賞」「絶叫賞」「地獄だったで賞」「強欲賞」「ペンペン草賞」「最高ライバル賞」「覚醒レベル5章」などなど様々な賞を紹介しています。

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