煌(きらめ)き出した超新星
仲林圭の麻雀が
Mリーグに旋風を巻き起こす
文・江嵜晋之介【月曜担当ライター】2022年10月24日
第1回戦
東家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:本田朋広(TEAM雷電)
北家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
10月24日Mリーグ2022シーズン13日目第一試合。
開幕してもうすぐ1ヶ月を迎える今シーズンだが、レギュラーシーズン全188試合のうち、約13%程度が経過したことになる。
今シーズンから参加した3名も4回以上出場し、すっかりお馴染みとなってきている。先日は鈴木優が新メンバー初トップを獲得したが、本日出場した仲林と渋川は以前ノートップ。まだ序盤と言えるうちにとりあえず1回トップを取って安心したいところだろう。
東1局
東1局、開局早々仲林が仕掛ける。親番滝沢の第一打をポン。
あっという間にテンパイを入れ、僅か5巡で和了する。
そして続く東2局も仲林は自風のに1枚目から声をかける。
絶好の待ちを入れ、9巡目にリーチをかけた本田から出アガリを決める。
開始2局が合計14巡で終了するハイスピードな展開。
ここまでの試合で苦しい展開を強いられていた仲林が、序盤は主導権を握る。
流局が続き供託が2本溜まった東3局2本場、先制したのはまたしても仲林。
南のみの1,300点。単騎のテンパイから単騎→のノベタンに変化する。
仲林が切ったを滝沢が鳴いて応戦する。
副露率の低い滝沢だが、供託2本を加味し愚形残りの1,000点仕掛けだが前に出る。カンが鳴けてカンテンパイ。
そして親番本田が追いつく。を切ればダブ・ドラドラの12,000点以上が確定している。リーチしてツモれば6,000オールが狙える超チャンス手だ。
しかしここはを1枚切って、リーチドラドラに打点を下げる。
滝沢・仲林がほぼテンパっており2人に対しては危険牌。
自身の打点は7,700点以上が確定しているため、高打点よりも安全度・アガリ率を重視した冷静な一打だ。
本田の高打点に対して、テンパイしている2人の押し引きに注目が集まったが…
仲林がすぐに滝沢の待ち牌を掴み1,000点放銃。
は本田に対して筋の牌で比較的通りそうではある。自身の待ちの良さを加味し滝沢への勝負に出たがここは滝沢に軍配が上がる。
供託・本田のリーチ棒も加わり微差ながら滝沢がトップ目に立つ。
放銃した仲林よりも親番のチャンス手を潰された本田の方が痛手だったかもしれない。
東4局、またしても仲林にチャンスが訪れる。
親番でこの配牌。うまくいけば6,000オールも期待できる手だ。
しかしここからツモが噛み合わず11巡目、ツモってきたを手に置き打とする。
を切っているためフリテンになってしまうものの、マンズ下の場況が良いため受けを採用する。
そして数巡後、滝沢が切ったをポンし5,800点のテンパイを入れる。