醍醐大が踏みしめる
その力強き足跡は
不死鳥が羽ばたく軌跡となる
文・後藤哲冶【木曜担当ライター】2024年1月11日
先日、セガサミーフェニックスに所属する醍醐大が自身のX(旧Twitter)にひとつのnoteを投稿した。
文章のメインは、先日話題になった打牌について、自分の打牌選択理由を述べるものであったが、そのnoteの後半には、醍醐自身の想いが綴られていた。
何より応援してくれてる方々に勝った所を見てもらって喜んで欲しいと思っています。
それは、今シーズン、Mリーグ開始から苦しむ醍醐の、切なる願い。
今日こそ、その想いが届くか。
12月5日以来の久しぶりのトップを持ち帰るべく。
醍醐が大冒険の旅路へと足を踏み出した。
1月11日 第2試合
東家 日向藍子 (渋谷ABEMAS)
南家 醍醐大 (セガサミーフェニックス)
西家 園田賢 (赤坂ドリブンズ)
北家 黒沢咲 (TEAM 雷電)
点棒が大きく動かないまま、東3局1本場
先制リーチを打ったのは、こちらも今期は苦しんでいる、雷電の黒沢だった。
カンを引き入れてのピンフイーペーコー待ちは、文句なし。
しかしこれに全く引ける手格好ではなかったのが、醍醐だった。
を引き入れてのテンパイは、待ち。こちらも迷わず追っかけリーチを宣言。
チームとしても個人としても、トップが欲しい2人のめくりあい。
が既に無く、奇しくも残り3枚のめくり合う勝負に。
しかしここは決着が付かず流局。
苦しいチーム状況をそのまま表すかのように、2人のアガリ牌は山から次々に消えて行ってしまった。
東4局は2本場へ。
まずは日向が動き出す。をポンして発進。供託2本もあることから、アガリの価値が上がっている。
呼応するように、園田の朗々としたポンの声が響く。
をポンしてイーシャンテン。対子のも園田の風牌だ。
これを見て、醍醐も動く。
いや、動かざるを得ないか。はチーすればタンヤオが確定して、赤が2枚で打点もある。
既に動いている2人を相手に、このは逃せないとチーの発声。
そしてそんなポンやらチーやらをする周りを見て、ひとりメンゼンでテンパイを入れたのが親の黒沢だった。
ピンフのみ。とはいえ周りをオリさせる意味でも、ここはリーチかと思ったが。
黒沢はダマの選択。
ピンフのみで打点上昇が少なく、ダマに構えてさえいればすぐにでも出てきそうな。
ここは一度供託のリーチ棒も回収して、もう一度親番をやろうという判断。
これが見事にハマった。
日向が先切りで切ったを捉えて、1500のアガリ。親続行に成功。
自力で連荘を掴み取った、3本場。
園田の先制リーチを受けるも、ラスト1枚になっていたカンを引き入れ、の追いかけリーチ。
そしてこれまたラスト1枚になっていたを引きアガリ、大きすぎる4000オールの加点。
黒沢が自力で継続させた親番で、一歩、トップに近づいた。