伊達朱里紗の神回避と
本田朋広の意地
〜勝ち残るのは、どっちだ?
文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2025年4月25日
セミファイナルシリーズも残り4分の1。
なんと言っても注目は4位のKONAMI麻雀格闘倶楽部と5位のTEAM雷電によるボーダー争い。
その天王山となる直接対決4連戦が本日と4月28日(月)に組まれている。
第1ラウンドは麻雀格闘倶楽部が2着順リードしてご覧のとおり。

両チームともに5試合(直接対決は3試合)を残して150ポイント差は全く予断を許さない距離。
麻雀格闘倶楽部が突き放すのか、はたまた雷電が食らいつくのか。

第2試合
東家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
南家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
ボーダー争いの両チームのどちらかがトップを取れば勢力図が大きく書き換えられる局面。
しかし、今夜それが起こることはなかった。
立ちはだかるのは、この男。

戦闘民族・鈴木優の強さがとにかく際立った。

起親スタートの優はWをトイツ、両面ターツを2つとまずまずの配牌を手にする。

3巡目にはドラがトイツに。

両面ターツを繋ぐが舞い込むと、伊達がツモ切った
をポン。

を切って盤石のイーシャンテン。
優は自力でを引き入れて、
のテンパイ。

1フーロ、手出し1回で比較的静かにテンパイを入れることができた優。
他家の警戒度は未だ低いためアガリは目前か?
ならば、注目はその「アガり方」。
本田、伊達のどちらかが放銃の憂き目にあうと、ボーダー争いに大きな影響を及ぼす。
まずは、本田。

比較的ソーズが多い手格好になっていて、は全くの不要牌。
フワッとツモ切ってもおかしくはない牌ではある。
が、ここで本田の手が止まった。

本田はを切って放銃を一旦回避。
局の中盤に差し掛かってなおこの手格好ならば… と受けの選択。
次なるターゲットは伊達。

ピンフのイーシャンテンであるところに引かされた。
打でイーシャンテンが広くなる手であるが、ドラが
。
この手を勝負と見れば、先にを切る手はもちろんある。

しかし、真っ直ぐにアガリへ向かった伊達。このが優に捕まった。

開けられた手を確認し、「はい」と発した伊達。
