分水嶺は南4局〜
マッチレースを制したのは?
文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2025年11月7日
第1試合
東家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
南家:逢川恵夢(EARTH JETS)
西家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
対局時間2時間オーバー、全18局の激戦となった白卓の第1試合。
戦いの口火を切ったのは、闇に紛れたスナイパーの一撃だった。
東1局、ドラは南。
ドラを暗刻にした345三色。
これをヤミテンで逢川から直撃。
ここから松本の猛攻が始まった。
東2局、ドラは
。
リーチツモドラ2ウラの2,000-4,000をツモアガリ。
東3局、ドラ
。
松本は一気に持ち点を48,700まで伸ばしてトップを快走する。
対して、3局連続で点数が減り続けた逢川はあっという間に5,300点持ち。
苦しい立ち上がりとなった。
ここで、対局者のシーズン成績をご覧いただきたい。
醍醐 出場10試合 着順2-4-0-4 トータル▲56.6
逢川 出場 8試合 着順1-3-3-1 トータル▲33.5
松本 出場 9試合 着順2-2-2-3 トータル▲88.3
たろう 出場8試合 着順0-3-3-2 トータル▲163.6
全員がマイナスに甘んじている中、その数が少ないのが逢川。
このゲームでは松本による技ありのヤミテンに刺さってしまっているが、ここまでの内容を振り返っても安定感のある印象。
そう簡単に大きなマイナスを叩くタイプの選手ではないように感じられる。
安定感の源である守備力について、印象的な場面があった。
続く東3局1本場。
3局連続でアガリをものにしている親の松本から先制リーチが飛んできた。
待ちは宣言牌
のスジのカン
。
終盤、逢川の手が止まった。
松本に通っている牌はない。
強いて言うなら
のスジで
だがこれはアウト。
絶体絶命か。
だが、逢川が選んだのは、
のツモ切り。















