12戦ぶりのトップへ いつだって園田賢は “やれることは全部やる”【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/22 第1試合】担当記者 後藤哲冶

12戦ぶりのトップへ
いつだって園田賢
“やれることは全部やる”

文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年12月22日

園田賢が長いトンネルから抜け出せずにいた。

最後にトップとなったのは10月23日の第2試合
そこから2か月もの間園田にトップがない。
実に11登板0トップ。

200以上あったプラスは瞬く間に消え去り、なんと今では個人ポイントがマイナス域に。
チームもなかなかプラスに浮上できず、苦しい状況が続いている中、エース園田が現状を打開することができるか。

12月22日

第1試合

東家:園田賢赤坂ドリブンズ
南家:本田朋広TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:鈴木優U-NEXT Pirates
北家:堀慎吾KADOKAWAサクラナイツ

 

東1局

実はこの試合、長いトンネルの中にいるのは園田だけではなかった。

U-NEXT Piratesの優もまた、厳しい状況の中にいた。
トップどころか、2着すらなく、直近6戦で5ラス。
ポイントの下降具合で言うと、園田よりも苦しいと言えるだろう。

そんな優が役牌【東】を仕掛けてリャンシャンテン。

そしてもう1人。

KADOKAWAサクラナイツの堀もまた、個人ポイントがマイナス180ptほどと今シーズンはとにかくきつい。
正直、堀がマイナス200pt近いことになるなんて、開幕前に誰が予想できただろうか。
まだシーズンは中盤に差し掛かったところとはいえ、そろそろ挽回していきたい。

そんな堀にド級のテンパイが入った。
【赤5ピン】引いてのテンパイは嬉しい。
【6ソウ】【9ソウ】待ちのピンフリーチへ。【6ソウ】ツモなら跳満からだ。

そこへ優が追い付いた。
【3ピン】をチーしてテンパイは【1ソウ】【4ソウ】待ち。
かわすことができたら非常に大きい。

枚数は4対3で堀が1枚有利だが。

アガったのは優だった。
【4ソウ】をツモって、300、500。

長いトンネルから脱して、トップを取りたいのは皆同じ。
堀に簡単に抜け出させることはなく、静かな立ち上がりに。

そして優が仕掛けを見せれば、この男も黙っていない。

TEAM 雷電のエース、本田朋広だ。
仕掛けを得意とする本田がこの東2局の親番で魅せる。

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