遂につかみ取ったトップ─鈴木大介が険しい表情をしていたワケとは【Mリーグ2025-26 ファイナル 観戦記 5/8 第1試合】担当記者 虫かご

遂につかみ取ったトップ─

鈴木大介が険しい表情をしていたワケとは

文・虫かご【金曜担当ライター】2026年5月8日

御岳山パワーで、いざ。

 

ゴールデンウィーク最終日の5月6日(水)。BEAST X鈴木大介の姿は、東京は青梅市の御岳山にあった。

傍らには、チームメイト・下石戟の姿も。いよいよ佳境を迎えたファイナルシリーズの合間を縫って、仲良く登山に出かけていた。山頂に鎮座する「武蔵御嶽神社」はニホンオオカミを祀っており、魔除けや厄除けの御利益があるのだそう。なんとも彼らにぴったりなパワースポットだ。

麻雀プロに限らず、山に赴いてパワーを得ようとする人は多い。適度な有酸素運動が心と体をリフレッシュさせてくれるだけではなく、雄大な自然に潜む、どことなく神秘的な雰囲気に力をもらう側面もあるのだろう。

ファイナルシリーズの序盤はつまずいてしまったBEASTだったが、翌7日(木)の1戦目では、下石がファイナルでチーム初となるトップを獲得。登山をきっかけに流れが変わりつつあるのだろうか。

そして、8日(金)の第一試合には、そのチームメイトを追いかけるように大介が登板。共に汗を流し、神に祈った道中が、価値あるものだったと証明したいところだ。

 

第1試合

東家:二階堂亜樹EX風林火山
南家:瀬戸熊直樹TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:鈴木大介BEAST X
北家:滝沢和典KONAMI麻雀格闘倶楽部

ドラドラドラドラ……強烈な倍満直撃

 

ファイナル初戦でラスに沈んでしまい、リカバリーを期す大介だったが、序盤から試練が訪れる。

自風・【北】の暗刻、さらにはドラ赤赤を手にした滝沢が仕掛けを入れる中、真っ向から立ち向かった亜樹がリーチをかけ、【9ピン】をツモ。当然かのように裏ドラを2枚乗せ、6000オールと上々の滑り出しを決めたのだ。

依然としてどのチームにも優勝の可能性が残るも、どことなく、格闘倶楽部・風林火山の上位グループと、雷電・BEASTの下位グループに二極化してきた印象もあるファイナルシリーズ。好調を維持するチームの監督は、なかなか手がつけられない。

ビハインドを背負った大介だったが、続く東1局1本場に大きな和了が生まれた。

手にした配牌がこちら。自風の【西】は対子だが、そのほかのターツにまとまりがない印象だ。どのように和了への道筋を見出すか、そしてどのように打点をつけるか、楽しみなところだ。

2段目にさしかかったところで、大介は瀬戸熊が打ち出した場に2枚目の【1ソウ】にポンの声をかけた。

ピンズと字牌を中心にツモが進んでいた大介。無類のホンイツ好きであるチームメイト・下石に影響を受け、近頃は染め手への意識が強くなってしまっているそうだが、トイトイを絡めて満貫を狙いにいった格好だ。

【7ピン】を重ねたところで、亜樹から出た【中】をポン。打【8ピン】とし、【西】【7ピン】のシャンポン待ちでテンパイを入れた。

さらに、4枚目の【中】をツモり、加カン。新ドラは……大介が2枚持っている【7ピン】だ。トイトイに舵を切った【1ソウ】のポンから、ぐんぐん打点が上昇していく。

しかし、ここでも大介に待ったをかけたのが亜樹だった。配牌の時点でドラドラ・赤の手を入れていたが、その後なんとドラを4枚に。大介がリンシャン牌からもってきた【2マン】をポンし、まずは役なしでカン【4ソウ】テンパイとする。

さらに、次巡には【發】を暗刻にし、満を持してドラの【3ソウ】を暗カン! 新ドラは……、

【中】!大介に4枚のった。卓を挟んで向かい合った両者が繰り広げる、ガードを下げた強烈な攻撃の応酬。観ているこちらも、手元で指を折ることを忘れるくらいのめり込んでしまう。

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