熱論!Mリーグ【Thu】
サクラナイツ・内川幸太郎の
2019年
エクストラ・ラウンド
勝負の単騎リーチ!
文・真中彰司【木曜担当ライター】2019年12月19日
この日の1戦目、サクラナイツ・内川幸太郎は窮地に立たされていた。
ラス争いをしていたはずの渋谷ABEMAS・松本吉弘が起死回生の跳満を決め、単独で4着に落とされてしまっていた。
こうなると、3者のアガリ競争となるため、辛い展開になりやすい。
しかし、それでも何とか手を作り、テンパイ料で差を詰めると…
耐えに耐えた5本場で、タンヤオドラ3の大物手をリーチ!
これを力強くツモり、見事な跳満で3着に浮上した。
最低限の仕事は果たした、という安堵の表情。
これで内川の2019年のMリーグは一旦打ち納め。
後は連盟のA2リーグの最終節を残すのみだろう…。
なんて思っていたら、モニターから内川の連投を告げるアナウンスが。
これには多くの視聴者からも驚きの声が上がった。
実はサクラナイツは明日も試合があるため、打ち納めは明日だったのだ。
かくして内川の2019年、Mリーグでのエクストラ・ラウンドが始まった。
2回戦
試合はTEAM雷電・瀬戸熊がリードする展開に。
内川も東3局1本場に七対子のイーシャンテンから、瀬戸熊のカン待ちの追っかけリーチに放銃してしまう。
瀬戸熊が後から引き入れたによって、読みが狂わされた格好だ。
さらに南1局には、村上のメンホンリーチが襲いかかる。
内川はこのリーチに、マンズの清一色で仕掛けて対抗。
ドリブンズの魂のを無情にも喰い取った。
喰い取ったように見えたが、4枚目のを持ってきたことにより、が押し出されて放銃。
1戦目と同じく、4着に落とされてしまう。
だが、ここで崩れないのがMリーガー内川。
をポンしたその手には、ドラのが暗刻で入っている。
が1枚切れなのを見て、とのシャンポンに受ける。
日向のリーチ宣言牌を捉えて8000点のアガリ。
放銃しても粘り強く立ち直る、まるで”マムシ”の異名を持つ沢崎誠のようだ。
3つ巴になって迎えた南3局、内川の配牌は良くもなく悪くもなく。
対して現在3着目の瀬戸熊は、ドラが暗刻の大物手。