二転三転のシーソーゲームを制した、ベルセルク・高宮まりとセレブ・黒沢咲の選択 麻雀最強戦2020「タイトルホルダーvs Mリーガー 最強の女流決戦」観戦記【B卓】

トイツのpastedGraphic_26.pngがドラになって満貫以上の打点が確保され、6巡目にシャンポン待ちでリーチをかけた。

ただ、親で三色が見える黒沢は、このリーチに引かない。

現物を抜いて形を崩すようなことはせず、丁寧に手を進めていく。

そして13巡目、急所のカンpastedGraphic_29.pngから入ったならば文句なしのリーチ。

山には三色になる高目pastedGraphic_11.pngのみが2枚あったが、それを茅森が一発で掴んでしまう。

裏ドラは乗らずとも親のハネ満、18000点の手痛い放銃となってしまった。

なお、このときの裏ドラはどちらもpastedGraphic_13.png

もし茅森がアガっていたら、リーチドラ11の三倍満という驚愕のアガリになっていた。

茅森が大きく後退し、黒沢が勝ち上がり戦線に名乗りを上げる中、黙っていなかったのが3着目の和久津。

 

東4局1本場、開局から立て続けにpastedGraphic_14.pngpastedGraphic_34.pngとポン。

こうなると大三元がちらつくことから他3者の打牌に制限がかかる。

三元牌を2つ鳴かれた直後に3つめも鳴かれる確率というのは非常に少なく、切るなら直後に限るのだが、唯一pastedGraphic_26.pngを持っていたトップ目の高宮は万が一を警戒して守備にまわる。

pastedGraphic_26.pngのない黒沢や茅森は、うかつに動くことはできない。

その後、和久津はpastedGraphic_37.pngもポンし、pastedGraphic_26.png待ちの単騎テンパイに構えた。

pastedGraphic_38.pngpastedGraphic_26.pngを比較すればpastedGraphic_38.pngのほうが出アガリはしやすいかもしれないが、ここでpastedGraphic_26.pngを見せてしまえば大三元が否定され、相手が押し返しやすくなる。

それにpastedGraphic_26.pngでアガれば役役トイトイ小三元もついてハネ満と、打点的な魅力も十分だ。

出アガリはほぼ不可能だったが自力でツモり、3000-6000は3100-6100で黒沢を再逆転、上位3者が僅差となって南場を迎えた。

点棒をマイナスまで減らしてしまった茅森だったが、南1局では先制リーチをツモって1000-2000、まずは反撃の狼煙を上げる。

茅森は続く南2局でも先制リーチ。

直後、非常に広いイーシャンテンになっていた高宮が絶好のpastedGraphic_43.pngを引き、pastedGraphic_44.pngpastedGraphic_45.pngpastedGraphic_17.pngpastedGraphic_46.png待ちという4メンチャンのテンパイを入れる。

当然の追っかけリーチ・・・

はせず、高宮はテンパイ打牌のpastedGraphic_48.pngを縦に置いた。

リーチをすれば、いかに待ちが広いといえどアガリ率は低くなる。

それよりも現在2着目につける和久津の親を確実に落とす、そしてこの先に茅森の危険牌を掴んだときにはオリる、という考えもあったかもしれない。

結果は高宮がすぐにpastedGraphic_45.pngをツモって1300-2600。

リーチに関しては「たられば」だが、なんとも冷静な判断が光った。

南3局、後がない茅森の親番。

ここを落とせば敗退濃厚となるだけに、どんな形でも連荘をしていく必要がある。

だから、役なしドラなし愚形テンパイと言えど、先制ならば真っすぐリーチだ。

このカンpastedGraphic_46.png待ちをpastedGraphic_43.pngが槓子になった黒沢から打ち取り、まずは希望をつなぐ。

しかし次局、先の4メンチャンをヤミテンに構えた高宮が、pastedGraphic_44.pngpastedGraphic_45.pngpastedGraphic_34.png待ちは真っすぐにリーチ。

自身の目からpastedGraphic_53.pngが4枚見え、pastedGraphic_34.pngが親の捨て牌に1枚と、pastedGraphic_44.pngpastedGraphic_34.pngがいい待ちに見える。

ドラpastedGraphic_45.pngが暗刻で親の押し返しもそれほど怖くはない、ということもあったかもしれない。

そして自力で高目pastedGraphic_34.pngをツモって3000-6000は3100-6100。

これで高宮の勝ち上がりと、茅森の敗退がほぼ決まった。

南4局は、親の黒沢と和久津の一騎打ち。

和久津はアガればOK、黒沢としてはただアガるだけではなく、和久津を逆転できる手がほしい。

黒沢の手は配牌から2メンツ、かなりまとまっている。

一方の和久津も2巡目で場風のpastedGraphic_57.pngがトイツに。

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