鳴いてもリーチでも顔でも
打点が高い内川幸太郎の
柔軟な麻雀!
文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2022年1月24日
打牌の動作がとても速い打ち手が集まったこの2回戦。なまじ1回戦が2時間以上のロングゲームになってしまったので、下手したら今日のMリーグの対局が終わるのは24時を回るのではないか? とちょっと不安に思っていたのだが、このメンバーだとその心配も杞憂に終わりそうだ。
【2回戦】
東家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
西家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
東1局1本場 親・内川 ドラ
場も中盤が過ぎた頃に、松本が幸先よく先手を取ってリーチ宣言!
リーチドラ1のペン待ち。そしてこれに一発で放銃してしまったのが今期不調が目立つ寿人。
リーチピンフドラのの聴牌が入り、を叩き切ってリーチをするものの、
このが松本のアタリ牌で、寿人は松本にリーチ、一発、ドラ、ウラウラの8000の放銃。開局から一気に場が動き出す。
東2局 親・園田 ドラ
松本が凄く反射神経が良い鳴きを見せる。松本はをポンして、
ではアガれない、バックのドラ赤の聴牌を入れる。ツモれば1300-2600とそこそこ打点が付くし、メンゼンでやってもこの手はかなり遅い進行になりそうなので鳴いたのだろう。
もし運悪くが山に深く、他家からの反撃がくればの対子もあるので大分安心感がある。
その後寿人がを打ち、
ドラドラの3900点の加点に松本は成功。中々にポンの声を出せない人も多いのではないだろうか。
東4局 親・松本 ドラ
内川が自風のをポンし、マンガンを目指しホンイツとチャンタを睨む打を選択。
この内川の切ったに反応したのが七対子ドラドラのイーシャンテンだった園田。をカンの形でチーし、
鳴いて聴牌が取れるタンヤオドラドラの形に舵を切る。七対子を目指した方がもちろん打点が高くなるが、鳴いてこの形にした方が七対子と比べて聴牌のしやすさが段違いだ。
その後内川は絶好のを引いて、
役役チャンタドラのとのシャンポン聴牌が入る。これに放銃したのが園田。
、、チャンタ、ドラの8000をトップ目の園田から打ち取る。
南1局 親・内川 ドラ
親番の内川の手牌が良すぎて2巡目に小考。
手の中でドラドラ赤があり、手牌も若干タンヤオに寄っているのでの対子落としをして行くのか?と思っていると内川はここで、
打としピンズの三面張だけはとりあえず固定し、手牌の伸びを消さない選択をした。手順マエストロと言われている内川らしい柔軟な選択に見える。これが同チームメイトの沢崎なら十中八九打としていきそうだ。
次巡、を引き
もういよいよここでタンヤオドラ3を見ての対子落としではないか?と思ったが、
内川は打としてタンヤオを捨ててピンフを選んだ。なまじピンズに受けがある分タンヤオにはしにくかったか。
この内川の選択がバッチリと決まり聴牌を入れ、
ドラを1枚叩き切っての、リーチピンフドラ赤の待ちでリーチ宣言! これにラス目の寿人も引かずに、
リーチタンヤオの待ちで追っかけリーチを打つ。どちらも待ちが被っていたものの、これを制したのが
内川! 見事にをツモってリーチ、ツモ、ピンフ、ドラ、赤の4000オールのツモアガリ。
そして内川はオーラスまでこのリードを守り切って、南4局で