徹底検証! 勝負所の南2局 日向藍子は新ドラの1mを切るべきだったのか?【Mリーグ2021観戦記2/3】担当記者:ゆうせー

徹底検証! 勝負所の南2局

日向藍子は新ドラの

【1マン】を切るべきだったのか?

文・ゆうせー【木曜担当ライター】2022年2月3日

【第1試合】

東家:東城りおセガサミーフェニックス
南家:沢崎誠KADOKAWAサクラナイツ
西家:日向藍子渋谷ABEMAS
北家:瀬戸熊直樹TEAM RAIDEN / 雷電)
解説 鈴木優  実況 松嶋桃

この試合は、東1局に、

勝負手をリーチしたあとで沢崎の追っかけリーチを受けながら、3000-6000をツモった日向を、

沢崎が連続で8000点の出アガリを決めて、追う展開。

勝負局は南2局だった。

最初に動きを見せたのは東城。

7巡目にイーシャンテンでドラの【1ピン】をカン。積極策に出る。

リンシャン牌をツモっても東城はテンパイせず。新ドラは【1マン】

一方、

すでにイーシャンテンだった日向。【7ソウ】を引いて、

少考ののちに、

ツモ切りとした。新ドラが【1マン】なので、先に【2マン】を引いたときにメンピン赤ドラになるのが魅力的だ。カンチャンでリーチにいく際にも【1マン】が使える方が打点面で優れている。

【7ソウ】を打ってもソウズを【2ソウ】【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】でキープしておけば【1ソウ】【3ソウ】【4ソウ】ツモには対応出来るうえ、裏目の【6ソウ】ツモは456の三色のイーシャンテンとなって一応のカバーが効いているというのもある。

日向は2巡後、

ツモ【4マン】でのテンパイを果たした!

だが、

沢崎からは手出しで、東城からは少考のあとのツモ切りで、【2マン】が立て続けに切られてしまった。(黄色い牌がツモ切り、白い牌が手出しです。)

そこで日向は、

【2ソウ】ダマとした。ツモったらアガることが出来る。また、ツモ【6ソウ】の456三色変化、ツモ【4マン】【5マン】【7マン】でのピンフ変化もある。ポンされると厳しいション牌の【1マン】を手にとどめつつ、一旦仮テンにとることで、今後急激に状況が変わっても柔軟に対応出来るよう構えた。

そして、状況は急変する。

「ポン」

親番の沢崎が【2ソウ】をポン。

【7マン】とする。

さらに、

次巡、東城が切った【6ソウ】を、少し間を置いて沢崎はポン。

【9マン】とした。

変幻自在な沢崎が立て続けにポンをすると、否が応でも不気味な空気が漂う。

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