決着はまたしても、寿人から滝沢への放銃。親の満貫直撃で広がるポイント差は24、強烈な一撃となった。
自身の親が落ちた後は、1局ずつ局をつぶしていけばいい。そんな滝沢に、思いもよらぬ手が入る。カンチーから動いてホンイツへとむかっていたところに、全てがトイツになった。まさかの大三元が炸裂するのか。
をポン、を重ねて雀頭候補になったところでもポン。ここで大三元を決めれば、見ている方としては非常に面白い。
だが、既に36ポイント以上のリードを持っている滝沢に、もうアガりにくい大三元はいらないのだ。を切って待ちに受ける。
ダメ押しのハネ満ツモ。
これで第2戦もトップ目に立った滝沢が、寿人・伊達の親番も自身のアガリで消化、連勝で「麻雀最強戦2022 Mリーグスペシャルマッチ」への出場権を獲得した。
なお、滝沢は5月29日に行われる「麻雀最強戦2022 ミスター麻雀カップ」への出場が決まっており、ここで優勝してファイナルへのチケットを手にした場合、出場権は別の選手へとスライドすることになる。
第2戦結果
1着:滝沢和典 +54.8
2着:佐々木寿人 +11.1
3着:伊達朱里紗 ▲16.4
4着:高宮まり ▲49.5
トータルスコア
1位:滝沢和典 +76.3
2位:伊達朱里紗 ▲9.4
3位:佐々木寿人 ▲14.2
4位:高宮まり ▲52.7
ふだんはなかなか見られない、同チームの選手同士の直接対決。いつも応援している選手同士の直接対決というのも、ファンにとっては非常に興味深く見られたのではないだろうか。
ちなみに、5月29日の「ミスター麻雀カップ」では、Mリーグ・TEAM雷電の3選手が直接対決、現最強位・瀬戸熊直樹が解説を務めるという、こちらもTEAM雷電勢揃いの1日となる。Mリーグロスを埋めるために、ぜひ麻雀最強戦もご覧いただきたい。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。