光輝くシャーレはすぐそこだ! 5度目の正直へ、多井隆晴の挑戦が始まる【Mリーグ2022-23ファイナル観戦記5/8】担当記者:徳岡明信

光輝くシャーレは
すぐそこだ!
5度目の正直へ、
多井隆晴の挑戦が始まる

文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年5月8日

いよいよ今シーズンも
最終決戦の火蓋が切られた。

今年のファイナルシリーズは8日間、全16試合で王者を決める。

第1試合ではKONAMI麻雀格闘倶楽部高宮まりがトップを獲得し、スタートダッシュを決めた。

対する渋谷ABEMAS日向藍子はアガリも無く苦しい4着となってしまった。

とは言え、スコアはまだまだ団子状態だ。
全16試合の全直接対決、めまぐるしい順位変動が起こり最後までどこが優勝するか分からい面白い展開が予想される。

その初日の第2試合
ファイナルに相応しい華のある屈指の好カードとなった。

東家:多井隆晴 (渋谷ABEMAS)
南家:萩原聖人 (TEAM雷電)
西家:伊達朱里紗 (KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:松ヶ瀬隆弥 (EX風林火山)

東1局から激しく火花が散る。

先手を取ったのは親番の多井。ドラの【東】【8マン】のシャンポン待ちでリーチだ。
いきなり大物手が入った。先制パンチを決められるか。

この多井のリーチに果敢に立ち向かう者が、

萩原がカン【4マン】待ちながらも打点上昇率を重視して果敢に追っかける。

「このファイナルシリーズは果敢に攻めていきますよ。」
そう宣言するかの如くの挨拶替わりのリーチに見える。

さらにこれだけではこの戦いは終わらない。

松ヶ瀬もチートイツのテンパイ。
しかしテンパイを取るなら2軒リーチに全く通っていない【2マン】【1ソウ】を切らないといけない。

無筋ながらもワンチャンスの【1ソウ】をバシッと勝負してテンパイを取る。
【5マン】【8マン】引きでピンフ二盃口などの変化も期待できる。

早々に3軒テンパイの激しい戦い、制したのは…

親の多井だ!
安目ながらも4000オールでスタートダッシュに成功する。

多井の代名詞の顔芸にも今日は気合が入っている。
第1試合無念の4着を引いてしまった日向藍子の仇を取る為にやる気まんまんだ。

続く東1局1本場

萩原の赤赤のチートイツのリーチが飛んで来る。

場況良しと見定めたピンズに焦点を当てて見事に【3ピン】を重ねた。
待ちも【6ピン】のノーチャンスになっている絶好の【7ピン】だ。

このリーチに運悪くすぐに捕まってしまったのが伊達。
自身も好形のイーシャンテンでこの【7ピン】は止まる訳が無かった。

リーチ一発チートイツ赤赤の12000は12300。
前局に続いて大物手が飛びだした。

初のファイナルステージを戦うTEAM雷電
前局の果敢な追いかけリーチからも読み取れるように、気合が入らない訳が無い。
この気合が萩原の打牌に乗ってビンビンと伝わってくる。

その萩原の親番となった東2局

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