変わる格闘スタイル 変わらない格闘スピリット 進化し続ける高宮まり【Mリーグ2022-23観戦記10/27】担当記者:後藤哲冶

変わる格闘スタイル
変わらない格闘スピリット
進化し続ける高宮まり

文・後藤哲冶【金曜担当ライター】2022年11月4日

第2試合

東家 黒沢咲 (TEAM雷電
南家 多井隆晴渋谷ABEMAS
西家 近藤誠一セガサミーフェニックス
北家 高宮まりKONAMI麻雀格闘倶楽部

発表されたこのメンバーを見て、Mリーグをこよなく愛する視聴者の方々はどんな展開を予想するだろうか。
おそらく、軽快に仕掛けて捌く打ち手が少なく、メンゼンで大きな手を作るイメージがある近藤、黒沢がいることで、重厚な半荘になるのではないか? と思う人が多いのではないだろうか。

結果から言うと、全くもってその通りの展開が繰り広げられることになる。
全14局の内、流局がなんと5回。

文字通り重厚な展開となった、本日の2試合目を見て行こう。

東1局は親番でリーチに出た黒沢の一人テンパイで流局。

続く東1局1本場

多井が9巡目にこの手格好。
赤があってタンヤオに寄った良い手牌に見えるが……

ここから打【3マン】
近藤が第一打から【5ピン】【2ピン】【赤5マン】と切り出しており、ソーズ染め濃厚。
そこにドラの【南】生牌【白】【8ソウ】は打っていきづらい。
おそらく近藤がこの時点でテンパイだとは思っていないだろうが、鳴かせることすらも自らにとってマイナスになるという判断を下した。

結果的に、全員ノーテンで流局。
早くも卓内に重苦しい雰囲気が漂い始めた。

2本場は愚形ドラ無しテンパイをダマに構えた多井がツモアガって700オールの加点。
ここでようやく最初のアガリが生まれる。

続く東2局3本場

盤石のくっつきから多井が【8ソウ】を引き入れてリーチ。
リーチピンフドラ1、高目イーペーコーの文句無しリーチだ。

先に結果から言ってしまうのだが、この多井のリーチは実らず、1人テンパイでの流局となってしまう。
しかしこの局で面白い押し引きを見せたのが

高宮だ。

まずリーチを受けた一発目。
【3ソウ】を引き入れてイーシャンテンになった高宮はここで1枚切れの白を勝負。
安全に行くなら【3ピン】【1ソウ】、自風の【西】対子落としなど困らなさそうだが、ここは親リーチ相手でも前に出る。

その直後、近藤から2枚目の【西】が出た。
これを鳴いて打【7ソウ】とすれば2000点のテンパイだが。

高宮はスルー。
確かにテンパイを取れば瞬間アガリを取る事はできるが、どのみちこの2000点の愚形テンパイではすぐオリることになってしまう。
高宮はそれよりも、打点的に価値のある手牌で押し返すことを選んだ。
【西】を鳴かなくても、高いテンパイへはたどり着ける。たとえば――

このドラの【2マン】引き。
チャンタに三色までついて、メンゼンでテンパイしてリーチまで踏み切れば跳満まで見える手に化ける。
これなら、テンパイすれば押し返せる。

が、当たり牌の【9ソウ】を掴み、ここで【西】の対子落とし。
【9ソウ】【1マン】の2スジは厳しいという判断だ。
今季の高宮は心無しか自信をもって押し引きができているように感じられる。

前述した通りこの局はこのまま多井のリーチが実ることはなく、1人テンパイで流局。

続く東2局4本場

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