ネットにはじかれたボールは
どちら側に落ちるのか
誰にもわからない
文・越野智紀【火曜担当ライター】2023年12月5日
第2回戦
東家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家:魚谷侑未(セガサミーフェニックス)
麻雀でもどちらに転ぶかわからない、神のみぞ知るといった状況がよく出てきます。
そういった局面を見ている側にできることは、ただ運命に身を任せるだけなんです。JOJO第7部より抜粋です。
この試合、ネットを隔てて登場したのが魚谷選手と萩原選手の2人。
まず先制したのは魚谷選手でした。
萩原選手との二軒リーチはどちらもリャンカン形からの選択という珍しい状況になり
魚谷選手の選択はカン待ち。
これはシンプルにが場に1枚見えていたということに加え、よりのほうがリーチ後に通りそうで後筋待ちへのなりやすさも選択の後押しになっていそうです。
それに対して追いついた萩原選手はカンを選択。
魚谷選手の河にが切られていて、二軒リーチに手詰まった他家から親の魚谷選手に通りそうなが選ばれることも期待できます。
このリーチ対決に魚谷選手が勝利します。
何待ちを選んでいても魚谷選手のアガリ牌が先にあったという結果に、嫌な雰囲気を感じていた萩原選手でしたが
すぐに満貫のアガリで取り返し、ここから二人のマッチレースが始まりました。
萩原選手のドラ暗刻のリーチに対して
ツモり四暗刻でダマテンにしていた魚谷選手が、ツモ切りリーチで応戦。
リーチトイトイ三暗刻でハネマンを出アガリ、東場を終えて魚谷選手がトップ目に立ちます。
南場に入ると親の萩原選手にリーチツモ三色ドラ裏の6,000オールが飛び出し、一時は逆転を許した魚谷選手でしたが
続く一本場、を浮かしてのツモ切りが秀逸な選択となり
首尾よくを引くと、カン払いから
一直線のアガリで再逆転に成功。
次局も冴える魚谷選手は、松本選手の仕掛けと
親の渋川選手のリーチに挟まれた中で
ピンフドラの待ちでダマテンを選択。
現物待ちでかわしにいくも
ツモで手が止まります。
この待ちなら真っ向勝負でも勝機あり。
最終形はこの形だと
に待ちを変え、リーチに打って出ました。