セミファイナルでも
まだまだ続く
MVP醍醐大の快進撃!
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年4月7日
Mリーグ2024-25シーズンは、セミファイナルシリーズが開幕。
敬虔なMリーグファンの読者であれば説明をせずともシステムは理解しているかもしれないが、本記事はセミファイナルシリーズ最初の観戦記なので、簡単にシステムの解説をしておきたいと思う。

セミファイナルシリーズに通過したのは赤坂ドリブンズ・U-NEXT Pirates・セガサミーフェニックス・TEAM雷電・渋谷ABEMASの6チーム。
上記のチームポイントは、レギュラーシーズンのポイントを半分にしたものだ。
このポイント状況で、全チーム半荘20回を打つ。
そして20半荘が終わった段階で、上位4チームが、5月5日から始まるファイナルの舞台へと駒を進めることになる。
20半荘はあっという間だ。まさに短期決戦。レギュラーシーズンのポイントが半分になったとはいえ、ポイント差はある。
1チームだけマイナスに取り残された6位のABEMASは、相当な割合でのトップが必要だろう。
そんな状況の中、セミファイナルのトップバッターを任されたのはこのメンバー。
4月7日 第1試合

東家 浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
南家 醍醐大 (セガサミーフェニックス)
西家 松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家 小林剛 (U-NEXT Pirates)
上位チームとしても優勝を狙う上では首位ドリブンズとの差をこのセミファイナルで詰めておきたい。
セガサミーフェニックスからはレギュラーシーズン劇的なMVPを獲得した醍醐大が早速出場。
どのチームも当然負けられない、そんなセミファイナルシリーズが幕を開けた。
東1局

先制したのは首位ドリブンズの先鋒を任された、特攻シンデレラこと浅見真紀だった。
配牌からするすると手が進み、4巡目にピンフのリャンメンリーチへ。

ここへ飛び込んでしまったのが、渋谷ABEMAS松本だった。
安全牌が無く、2枚あってかつ、浅見の河に先にが落ちていることから愚形に当たりにくい
を選ぶと、これが浅見に放銃。
裏が1枚乗っての5800。

この日、松本にはこの後もとにかく苦しい場面が多かった。
なんとしてもトップが欲しい局面で、ずっと手が入らない苦しい展開に見舞われてしまう。
東2局

この浅見に続いたのはU-NEXT Pirates小林だった。
2巡目という早い巡目にテンパイまで辿り着いた小林はここから。

切りでテンパイ取らずを選択。
か、
からの好形変化を狙った形。

これが上手くいって、小林が待ちのピンフドラ1でリーチへ。

このリーチに、親番だった醍醐が飛び込んでしまう。
裏ドラ1枚乗せての8000点で、浅見をかわしてトップ目へ。
東4局1本場

トップ目に立った小林が仕掛けていく。
ダブ東のポンの後に、南のポン。
ホンイツも見つつ、場合によってはピンズのブロックも採用ということで、切りから。

を引いてカン
のテンパイを取った後に、
引きで
と入れ替え。
これでチャンタもついて7700のテンパイは十分な高打点だ。待ちはカン。

醍醐がを引いてメンツが完成。
が余剰牌になってしまった。
自身の手牌は役牌が対子で、ドラと赤があって打点はある。真っすぐに手を進めるなら、が出て行ってしまうが。