東城が打つ麻雀の長所は「素直」なところだ。
癖がないので、Mリーグを見て「麻雀を始めよう」という方には、お手本となる存在である。
東1局を見ていこう。
親番の東城は、
 
ここから打 とする。
とする。
 が1枚切れてはいるが、
が1枚切れてはいるが、 と
と のシャンポンは3枚残り。また、
のシャンポンは3枚残り。また、 を切ると
を切ると の横伸びにも対応しづらくなってしまう。
の横伸びにも対応しづらくなってしまう。
東城は、雀頭2つの構えにして、「素直」にイーシャンテンに構えた。
 が2枚見えていたことや、裏目の
が2枚見えていたことや、裏目の を引いたとしても、タンヤオや678三色が見える形になる、という理由もあろう。
を引いたとしても、タンヤオや678三色が見える形になる、という理由もあろう。
また、
 ターツが出来てもソウズの
ターツが出来てもソウズの –
– –
– が二度受けになってしまう、という面もある。
が二度受けになってしまう、という面もある。
ただもちろん東城は、シャンテン数を維持しながら、孤立牌をひたすら捨てているだけではない。
その牌が「残して手の価値が上がる可能性の高い」ものであれば、「ほぐす」選択をとる。
次の巡目に、
 
 を引いて、
を引いて、
東城は、
 
 
打 とし、リャンシャンテンへと手を戻した。
とし、リャンシャンテンへと手を戻した。
先ほどと違って、 周りの牌が見えていないので、一盃口やピンフを強く見た形だ。
周りの牌が見えていないので、一盃口やピンフを強く見た形だ。
巡目も早いことから、牌を横に伸ばして好形ターツを求めつつ、リーチやツモによる打点を見据える。
次に、
 
 を持ってきて、
を持ってきて、 を連打。
を連打。
「リーチだったのに…」と思うかもしれないが、それはすぐにテンパイする牌を持ってきたからである。なかなか有効牌を引かないまま、 が枯れてしまうこともある。
が枯れてしまうこともある。
 と
と のくっつき期待のイーシャンテンでも、十分な手格好。ゆったりと、次に有効牌を持ってくるのを待つ構えだ。
のくっつき期待のイーシャンテンでも、十分な手格好。ゆったりと、次に有効牌を持ってくるのを待つ構えだ。
そして、上家の瀬戸熊からリーチが入った瞬間に、
めくり合いをする際にも、好形テンパイだと心強い。
「ツモ」
 
東城がツモった!
このあと、珍しいことに、
 
裏ドラをめくる動作がスムーズにいかなかったのだが、その理由は後ほど明かされることとなる。
その裏ドラは、
 
 だった。
だった。
リーチツモピンフ赤裏。4000オールでまずは東城が先制。
そのあとも、
 
ストレートな進行から、
 
リーチをかけて、
 
一発ツモ!
リーチ一発ツモピンフドラ裏で、3000-6000!
これで持ち点は50000点を超えた。
東城のいいところは、ある程度点棒を持ってからも、アガれる手はきちんとアガりにいくところだ。
東4局、親番が落ちた東城は、
 
ここから をポン。打
をポン。打 とする。
とする。
0メンツからの仕掛けだが、

 +
+
 はシャンポンが2枚とペンチャン4枚の合わせて6枚受け。
はシャンポンが2枚とペンチャン4枚の合わせて6枚受け。 は枯れているものの、
は枯れているものの、 ポンや
ポンや チーも出来るので、この部分はネックとならない。
チーも出来るので、この部分はネックとならない。
他のブロックはリャンメンが2つ。十分にアガリが狙える手だ。
逆に、こういう手で受けに回ってしまうと、「本来は潰せていた」ライバルのアガリが発生することもあるので、捌きにいくのがいいだろう。
また、これが肝心なところなのだが、東城は「自分の持っている牌が誰に通るか」を踏まえて、安全度の高い状態から仕掛けているのだ。
我々が麻雀を打つときにも、この「自然に持っている牌の安全度」をつかんでおくことは非常に大事である。
立体図を見ると、















