まっすぐで、謙虚で、ときどき天然!? ──尻無濱航という男──【Mリーグ2026-27 観戦記 10/2 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 小林正和

まっすぐで、謙虚で、
ときどき天然!?
──尻無濱航という男──

文・小林正和【金曜担当ライター】2026年10月2日

20代は広告の世界で働き、その後は機械メーカーの営業マン。

そのかたわら、高校卒業後の2011年にプロ入りし、同期には渋川難波もいた。

そしてプロ15年目、Mリーガーとして新たな人生の岐路に立つことに。

指名されたのは、奇しくも渋川が所属していたKADOKAWAサクラナイツ。

正直、私は彼のことをあまりよく知らなかった。

鈴木優、本田朋広に続く「天然イケメン三銃士」との声もあれば、U-NEXT Piratesの仲林圭が、もっとも可愛がっていると言ってもいいほどの後輩だとも聞く。

一体どんな人柄で、どんな麻雀を打つのだろう。

少し肌寒い、夜桜が似合うこの夜。

新生サクラナイツの一員として、この舞台ではまだ何色にも染まっていない麻雀(ヴァース)を、少しずつ自分色へと変えていったのだった──。

第2試合

東家:尻無濱航(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
西家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
北家:園田賢(赤坂ドリブンズ)

なにもなかった二人、園田賢と多井隆晴

「ここで【8ソウ】切るくらいなら、家で寝てますよ!」

試合後の対局振り返りYouTubeで、そう語ったのは

「なすすべなしお」

園田賢だ。

東1局

赤牌こそあるものの、お世辞にも良い配牌とは言えなかったが…

「麻雀は配牌よりツモ」

そんな、一度は聞いたことがあるような麻雀格言を体現するかのように、数巡後には手牌が見違えていた。

しかし、

親の航からリーチを受けてしまう。

一発目に持ってきたのは、この【4マン】だった。

現物は【8ソウ】が2枚ある。

それでも、メンツ・トイツ手としても受け入れが広く、跳満・倍満まで見える勝負手だ。

こんなのをオリていたら、寝ていたほうがマシということなのだろう。

園田
「(スーマンくらい)すまんねー、これくらいは行かせてもらいますよ!」

と、尻無濱のリーチを尻目に

あたかも安牌を切るかのよう、危険牌をスッと河へ送り出した。

が、しかし…

「ロンッ!」

体の大きさから想像してたよりも、ややキーの高めの声が航から響く。

(なんなん!!)

倒された手牌から、まず頭に入ってきた確定情報はリーチ・一発・ピンフ・ドラであった。

(あいやー! 親にメンピンドラ一発で打ち込むのは、一番やってないねん。せめて裏ドラ乗ってくれー!!)

注目の裏ドラは…【4ピン】

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