全員集合!
ならぬ、全員戦場!
競り勝ったのは…。の巻
文・中島由矩【月曜担当ライター】2026年10月26日
試合終盤に4選手が 2万点台でひしめき合い、誰が勝つか、誰が負けるか、目が離せなくなる状況のことを「全員集合」と表現したのは、実況の日吉辰哉だったと記憶している。
この試合は、南3局に全員テンパイからの息詰まるめくり合いがあり、それに競り勝った選手がそのままゲームを制した。
4選手それぞれに勝ちたい理由があり、そのための武器がある。思い切りの良い踏み込みからナタを振り下ろしたのは…。
尻無濱航は、今季初加入の選手。ここまでの10試合で、+244.2ptを積み上げてきた。瀬戸熊に続く個人2位の好成績だ。この試合に勝って、チームの首位を固めたい。
松本吉弘は対照的に、Mリーグ発足当初からの選手。9試合で+5.0ptは、自身の中では及第点ととらえているだろうか。直近5試合連続ラスのチームを救うべく、この試合に登板してきた。
HIRO柴田は、前季初参加のEARTH JETSに所属している。9試合で△58.0ptは、さぞかし消化不良だろう。筆者は前回登板の試合も書いているが、そこでトップを獲得しており、上昇気流を感じているかもしれない。
鈴木大介は、9試合で△10.7pt。今季は中田花奈・下石戟がチームを引っ張っており、この試合で自身のポイントをプラスにし、チーム3本目の柱となりたい。その先には、BEAST X初優勝を見据えている。
第1試合
東家:尻無濱航(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
西家:HIRO柴田(EARTH JETS)
北家:鈴木大介(BEAST X)
東1局、リャンメンチーを2度繰り返し、ファーストテンパイを果たしたのは松本。
東1局のこの仕掛け方で、1000点や2000点ということがないというのは、4選手の共通認識だろう。実際、ドラドラ赤の8000だ。
ここに、親の航が追いつく。
を打って
–
待ちに受ける方法と、
を打って
・
のシャンポン待ちに受ける方法がある。枚数的にはリャンメンが勝るものの、航は打点に振って打
リーチを選択した。
「ロン、8000」
待ち構えていた松本が、牌を倒した。
タンヤオ・ドラドラ・赤。連敗中の渋谷ABEMASに一筋の光が差し込む。
今夜こそは、何かいいことがあるかもしれない。渋谷ABEMASに大きな幸運が舞い込み、同日連勝から大きくポイントを伸ばせるんじゃないか。今日同卓の4チームで言うと、KADOKAWAサクラナイツが首位、BEAST Xは4位だ。
まずはサクラナイツに一撃を食らわせた。次はBEAST Xから点棒を奪い、一気に走りたい。
しかし、そんな想いは、はかなくも崩れ去った。
東2局2本場
仕掛け出したのは大介。自風の
をポンして役をつけ、ドラ色であるマンズのホンイツになれば8000まで見える。
松本はダブ
から発進。こちらはホンイツにせずとも、ドラの
と
を両方使えれば、12000が見える。
しかし、ファーストテンパイを果たしたのは大介だった。二副露目を入れて、ペン
待ちになる。
その頃、柴田はチートイツのイーシャンテンにこぎつけていた。ドラの
を重ねれば、打点は十分。1枚切れの
やション牌の
を手に残し、虎視眈々とアガリをねらう。
松本は、ペン
のチーができて、12000のアガリに一歩近づいた。あとは、カン
が埋まれば…
後のインタビューで、柴田は「松本さんの副露にドラの
が見えちゃって…」と苦笑していたが、
見事に重ねてイーシャンテンに。
あれ?テンパイじゃないの? と思った人は、よく読んでくださってありがとうございます。実は、ドラの
が1枚見えてアガリへのルートが細くなり、親のダブ
ポンに対して押しづらくなった柴田は、いったん松本の現物である
をトイツ落としして回っていたのだった。
イーシャンテンだった柴田だけでなく、テンパイだった大介も、ツモ
を持ってきて回る。これで、松本の
が助かることになり、
航にもテンパイが入るものの、











