平均年齢54歳のベテラン達が紡ぐ、ラスト2局の熱すぎる攻防【熱論!Mリーグ】担当記者:真中彰司

たろうもテンパイを入れていたが、待ちの良さで押し切ってをツモ。

裏ドラ1枚が乗って、跳満ツモでトップ目に立てる位置になった。

南4局

逆転条件は跳満ツモか満貫直撃… そんな状況で、近藤に奇跡的な手牌が舞い降りた。

ドラのが対子で、123の三色になればツモか直撃で逆転勝利だ。

逃げ切りたいたろうは、が暗刻で役こそあるものの、まだメンツが足りていない。

鳴けばなんとか自力でアガれそうな手ではある。

しかし、近藤のスピードが早すぎた。

高めのを引き入れて、あっさりと条件クリア。当然のダマテンだ。

そのダマテンの隙間を縫って、麻雀忍者・藤崎が忍び寄る。

を打って萬子の染め手に向かい、2着浮上の可能性を取った。

逃げ切りたいたろうも黙っているわけがない。

を鳴いて、カンのテンパイで追いつく。


そして親の沢崎もを引き入れ、待ちのテンパイ。

ラス目でラス親。当然のリーチ!

だが、余るは近藤の当たり牌。

見逃してツモか直撃に賭けるか、ロンして2着を確定させるか。

まさに苦渋の選択。一瞬の間を置いて近藤が出した答えは…

「ロン」

近藤の選択は、2着確定のロンアガリだった。

瀬戸熊や丸山の見逃しが話題になり、Mリーグで見逃しブームが始まったのかと思っていたが、そんなことは無かった。

たろうも藤崎もアガリに向かっていて、更に親の沢崎のリーチが入っている。

あまりにも煮詰まった状況を見て、冷静にアガリを取ったのだ。

試合自体はドリブンズ・鈴木たろうが勝利。

三暗刻を成就させた6000オールが決め手になった。

インタビューでは「ヒヤッとしました… を持ってきたら絶対に切ってます」と、オーラスの息詰まる攻防を振り返った。

チーム順位は上記の通り。

近藤の2着選択は、ドリブンズとサクラナイツの並びが良かったのもあっただろう。

サクラナイツにラスを押し付けたことで、上下の差が大幅に縮まった。

まだまだ混戦模様のMリーグ。次回はどんな戦いが待っているのだろうか?

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