【麻雀小説】中央線アンダードッグ 第58話:死体【長村大】
中央線アンダードッグ 長村大 第58話 いつもと変わらない摸打だが、心なしかカジに闘志がみなぎっているように感じる。この局で加点できれば大きく勝ちに近づくのだ、気合が入るのも当然…
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中央線アンダードッグ 長村大 第58話 いつもと変わらない摸打だが、心なしかカジに闘志がみなぎっているように感じる。この局で加点できれば大きく勝ちに近づくのだ、気合が入るのも当然…
中央線アンダードッグ 長村大 第57話 東場の親が落ちたが、しかしここで手が入った。 ドラ 5巡目でこのイーシャンテン、仕掛けても満貫だが、下家の親…
中央線アンダードッグ 長村大 第56話 「リーチ」 親のカジからリーチがかかる。開局直後である。 ドラ カジは一色手を好むことで有名だったが、同時に…
中央線アンダードッグ 長村大 第55話 モニターではもう一戦の様子が流れている。少し離れた席から、それを見るともなしに見ていると、段々と緊張が襲ってきた。それは次戦に対する緊張と…
中央線アンダードッグ 長村大 第54話 張り詰めた緊張感の残滓が、徐々に弛緩した空気に浸食されていく。勝負が終わった後の独特の雰囲気が控室に流れていた。昔味わった、その懐かしい雰…
中央線アンダードッグ 長村大 第53話 静かな、というよりは重たい立ち上がりになった。2着までよしと見るか、3着以下はだめと見るか、どちらかというとおれを含めた四人ともが後者を意…
中央線アンダードッグ 長村大 第52話 「リーチ」 東の1局、さっそくトイメンの親からリーチが飛んでくる。まだ3巡目だ。トイメンは龍王位戦が始まったこ…
中央線アンダードッグ 長村大 第51話 図々しいのは百も承知だ。 かつて麻雀界をバックレて大勢の人に迷惑をかけたおれが、再びそんな舞台に出ることが許されるだろうか。許されまい、少…
中央線アンダードッグ 長村大 第50話 カナイが帰り、またソカベと二人になる。 「おい」 「ん?」 「勝手に人の居所をバラすんじゃあない」 「ハハ、ごめんごめん。たまたまなんかの…
中央線アンダードッグ 長村大 第49話 ジャックダニエル、ロック。なにも言わなくてもバーテンダーの男がライムを絞ってくれる。いつもの飲み方だ。一口すすり、グラスの氷を人差し指で回…
中央線アンダードッグ 長村大 第48話 そのピンさんが店を始めることになったという。店、というのはもちろん麻雀店である。以前先輩に連れていかれた、店というにはあまりにも非合法な、…
中央線アンダードッグ 長村大 第47話 おれのリーチの発声を受けても、トイメンのその男は眉一つ動かさなかった。おれの河を特別に見るでもなく、スッと危険牌を押してくる。「勝負!」だ…