松ヶ瀬隆弥の
決して諦めない麻雀!
箱割れからの
執念の3着浮上!
文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2022年1月10日
本日は成人の日だというのに、40歳をゆうに超えている4人が戦うことになったこの2回戦。
その分経験値が豊富なので、熟練の技が見られそうだ。
【第2試合】
東家:村上淳(赤坂ドリブンズ)
南家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
北家:沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
東2局1本場 供託1本 親・寿人 ドラ
ドラ4の寿人が、をリャンメンでチーをして聴牌を入れる。
のタンヤオドラ3赤の聴牌。含みでマンズを晒しているので、をツモれば6000オールの化け物手だ。
この寿人の鳴きによって、終盤ながら場が大きく動く。松ヶ瀬が聴牌を入れてリーチ宣言!
リーチピンフドラ赤の待ち。松ヶ瀬にとって不運だったのは場にが3枚しか見えて無いのにも関わらず、アガリ牌が1枚たりとも山に残っていなかった事か。
これに沢崎が、松ヶ瀬のリーチ宣言牌のをの形でチーして一発消しをする。
正直このリャンメンチーは意外だった。確かにこの鳴きによって松ヶ瀬の一発が消え、自身のハイテイのツモ番も消えるので一見良い鳴きに見えるものの、松ヶ瀬の現物であるを鳴きで消費してしまう。
つまる所、ここで打としてしまったら沢崎の手牌には松ヶ瀬に対する安全牌が何にもなくなってしまう。しかし、沢崎はよもやのハイテイで他家に打つ可能性を恐れ鳴いたか。
さらにさらに、村上も聴牌を入れて元気よくリーチ宣言!
リーチタンヤオピンフの待ち。沢崎の鳴きによってハイテイのツモ番が自分になったので、一発ハイテイツモが狙える。
この局を制したのは…。
松ヶ瀬が寿人のアタリ牌であるを掴み、タンヤオ赤ドラ3の12000の放銃。全員が全員見せ場のある一局だった。
続く2本場は村上がリーチを打って一人聴牌で流局し、東3局では配牌でドラ4だった沢崎が、
ドラのを1枚外してアガり切り、ドラ3のマンガンのツモアガリ。寿人と沢崎が頭一つ分抜け出す。
東4局 親・沢崎 ドラ
寿人が異様な河で意外な待ちでリーチを掛ける。
1枚切れのを切り、場に2枚切れの地獄単騎の単騎の七対子でのリーチ宣言。
寿人の河は非常に派手で、七対子に見える。故に他家は1枚切れの単騎より良い待ちでリーチをしていると思うので、この地獄の単騎を他家が掴みツモ切る可能性が普段よりは上がるのだろうが…。
ド裏目のを一発でツモる寿人。枚数の差を重視して単騎でリーチしている姿をMリーグでよく観るので、痛い裏目になってしまったか。
しかも、
この地獄の単騎はアガれず、村上と沢崎にも聴牌を取られてしまった。
続く一本場では村上がリーチを打ってこれをすぐにツモり、
リーチツモドラ裏の2000-4000のツモアガリ。上3人はほぼ横並びで一人差がついたラスの松ヶ瀬は厳しい展開が続く。
南1局 親・村上 ドラ
南場になっても村上の元気は衰えることなく、聴牌をすると元気な声でリーチ宣言!
リーチピンフの待ち。
これに放銃したのが、聴牌をしたものの手替わりを待っていた松ヶ瀬。
普段なら、松ヶ瀬はこの程度の手でを打つ事なんて100%あり得ないだろう。しかし持ち点が300点しかない、いまの松ヶ瀬にはこの手牌が「三色で跳満まで見込める」チャンス手に見えてしまった。
松ヶ瀬のを村上が捕らえ、リーチピンフそしてウラウラの12000のアガリ。ここまで不運が続きすぎていた村上。年が明けてようやく片目が開いたか。
しかし、ここから驚異の粘り腰を見せてきたのが松ヶ瀬。南1局2本場では村上とのリーチ合戦を制し、