セミファイナルは
もう始まっている
負けた本田朋広に見た
チーム雷電、
ファイナル初進出への希望
文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2023年2月7日
プラスポイントを持った4チームが集結した。
第1試合
東家:佐々木寿人
KONAMI麻雀格闘倶楽部
2位 +262.4pt
北家:本田朋広
チーム雷電
5位 +112.6pt
ともすれば、消化試合とも言えるような弛緩したゲームになったかもしれない。
だが、番組冒頭で解説の朝倉が語った一言で一気に緊張感が高まった。
「もうセミファイナルは始まっているのかもしれない」
この時期はどうしてもセミファイナル進出となる6・7位のボーダー付近に注目が集まるものだが、セミファイナルに突入するやいなやファイナル終了まで、本当に一瞬で終わってしまう。(約1ヶ月である)
ポイントに余裕があるチームこそ、6チーム中4チームが通過できるセミファイナル--そしてその先の優勝--を見据えている。現状の下位3チームのうち2チームがレギュラーシーズン敗退となり、残りの1チームともう1チーム沈めることができれば他の4チームはファイナル進出が安泰となる。
その1チームは雷電かPiratesかABEMASか。ふるい落としの戦いはもう始まっているのだ。
音速で駆け抜けた半荘
この半荘は43分24秒という史上2番目の速さで終わった。
(独自のデータより)
連荘なし、流局なしで迎えたオーラスに松ヶ瀬が
5巡目ダマ満貫をツモってトップ終了、というあっけない幕切れだった。
短い半荘だったが、2着以下の各選手には様々な感情が渦巻いていたようだ。
日向藍子の場合
音速の戦いは日向のリーチで幕開けした。
そのリーチに至るまでのバランスが面白い。
日向はここから打。
ピンズのホンイツに一直線! …と思いきや
ペンをツモった上の場面では1枚切れのを切った。
急所を引いたことにより、仕掛けてのホンイツの他に門前テンパイルートも残したのだ。
これがうまくハマり…
イッツー完成の待ちの門前テンパイを果たす!
日向は先手が取れたときは目一杯リターンを追求する打ち手である。
先週、東1局にピンフドラ3のテンパイをリーチしていた記憶が蘇る。
もう終盤に差し掛かったこの5200リャンメンテンパイも…
元気よくリーチ!
手組みも積極性も良かったが…