今シーズン屈指の好ゲームに酔いしれた夜
文・東川亮【金曜代打ライター】2025年3月14日

大和証券Mリーグの終盤戦で注目されるのは、やっぱりセミファイナル進出を巡る争い。
その意味で言うと、3月14日に対戦したのは2位から5位の4チーム。いい意味で、そことはあまり関係のない顔ぶれなんだよね。
とすると、対局の注目度という意味では前日に比べて少し落ちるところもあったのかもしれない。

だけどやっぱりMリーグのメインは卓内で繰り広げられる麻雀だというのは大前提としてあって、その点で言うとこの日の第2試合は、チームポイントとか個人タイトルとかを抜きにしても、とにかくめちゃくちゃ面白かったんだよね。

第2試合
南家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
西家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)

序盤は本田ペース。
東1局は4巡目のチートイツリーチを茅森から捉えて4800を加点すると、

次局はタンヤオピンフイーペーコー赤というチャンス手をダマテンでツモって4000は4100オール。大きなリードを作っていく。

そこに割って入ろうとしたのが滝沢。
東2局1本場、イーペーコーが確定するカン待ちで即リーチと打って出た。ダマテンでも出アガリでき、ドラ
を引けば待ちが良くなるということでダマテンにする打ち手が多そうで、特に滝沢がこの手をリーチするのは「っぽくない」というか、「ニュー滝沢」と言おうか。

こういうリーチが決まるのはすんなりツモれるときか、誰かが突っ込んでくるか、河がいい感じになったとき。滝沢の捨て牌にが置かれ、ドラ
はノーチャンス。これが名手・仲林の
打ちを誘うというのが面白い。

5200は5500の出アガリで、滝沢も本田に食らいつく。

お次は茅森だ。流局続きで迎えた東4局3本場、茅森はこの1シャンテンからを残して2シャンテン戻し。一見いらなそうに見えるが、

チーで、なんとビックリ
を雀頭にしてタンヤオでの切り返し。確かに、孤立の
を使いきるのは地味に結構難しいし、使えてもアガリまで結びつけられるかは分からない。一方で、この進行なら残った形も強い。どんなものでも視点を変えれば使い道はいくらでもあるって、これは麻雀に限らずですわな。

最後は自分でツモって2000は2300オール。こういう仕掛けが結果に結びつくと気持ちいいよね。

仲林だって負けてはいない。次局、暗刻の
単騎テンパイで滝沢のリーチに押し切って2000-4000は2400-4400。

東場はとにかく誰かしらが早々にテンパイして、ぶつかりあう局面も多く、それでいて全員の打牌テンポも小気味良いので、見ていてすごく気持ちが良かった。
そんな戦いが、南場になってさらにヒートアップするんだよね。

面白かったのが南3局。
滝沢が4巡目で1シャンテン、さて何を切る?マンズ切りもソーズ1枚外すのもありそう。

滝沢が切ったのは。
三色もそうだけど、特にタンヤオを重く見たのかな、仕掛けられるし。

茅森のポンもアグレッシブだ。
を払ってドラをトイツでロックしつつのタンヤオ進行だけど、とはいえメンツを壊すことになるわけで、なかなかこの形で
ポンはできないよ、面白い。

滝沢の手はなかなか収まりどころが見えない。ここからの打牌選択は?

だって。
345より234ってことか、でも相変わらず雀頭がなくて・・・

そのままテンパイまで来てしまった。
もちろんダマテンで手変わりを待つルートもある。

だけど今日の滝沢は、悪い待ちでもお構いなしにリーチ。少しでも外側の待ちは、直前に
をツモ切り→手出ししている仲林の手に複数収納されているケースもありえるわけだけど、

もちろん、そうじゃないこともある。
が通って、こっちも勝負形なんだからもちろん
も切っちゃうよね。