熱論!Mリーグ【Mon】
それは重圧と希望…
村上淳に託された
ドリブンズの「襷」
文・山﨑和也【月曜担当ライター】2020年1月27日
高野「昨日は将棋の世界でプロ編入試験というのがやっていたようですね。AbemaTVで見ましたよ」
遠山「そうそう。ユーチューバーの人が本気でプロを目指して戦っているんだ」
遠山「ここまで2勝1敗でユーチューバーが勝っているんだよ。次に勝てばプロ入りでね」
遠山「次回は2月25日(火)に対局するよ。AbemaTVで放送されるかな楽しみだな」
高野「めっちゃ喋る……」
筆者は赤坂ドリブンズ・村上淳が好きである。特に好きなのが終局直後からインタビューまでの豊かな表情だ。ある日のトップを取ったときの村上を数枚ご覧いただきたい。
あはは。村上がトップを取ると嬉しくなってついつい画像を保存してしまう。将棋界ではひふみんこと加藤一二三九段が豊かな表情を見せることで有名だが、村上にも近いものを感じた(同じ早稲田大学出身!)。何かひとつのキッカケでお茶の間の人気者になるのではないかと筆者はにらんでいる。
さて、今回は2戦目の模様をお送りする。今、ドリブンズが熱い。初見の方が順位表を見ると「いやいやドベじゃないか」と突っ込まれてしまいそうだが、現在3連勝中。猛チャージでポイントを取り戻しているのである。1戦目は園田賢が前回の鈴木たろう→村上淳と繋いだトップのバトンを受け継いでトップに立った。チームのムードは最高潮に達していただろう。
注目の次の走者は丸山……ではなく村上。このプレッシャーのかかる場面で村上を登板させたのはなるほどだった。元から決めていたのかもしれないが、ここはメンタルも表情筋も一流の村上が適役といえよう。
2戦目
東家 魚谷侑未(セガサミーフェニックス)
東1局。開幕で成長すると高くなりそうな配牌をもらった村上。
立ちはだかったのは親の魚谷だ。をポンし、ドラ2枚を武器に一直線にアガりに向かう。
力強くカンをして、手から字牌がなくなった。強気にいきますよ宣言だ。
ここで村上がドラのに指をかける。まだイーシャンテンにすらなっていないが、早めにドラを放したのが好判断だった。自らの手格好がいいと見て、勝負に向かっている。
魚谷はそのドラをポンして12000点の手になった。まだイーシャンテン。
村上にもが入り、通っているを切って両面2つのイーシャンテン。勝負は魚谷VS村上の構図となった。
先にテンパイを入れたのは魚谷。カン待ちの愚形を払って待ちとなる。
村上も追いついた。を切れば待ちのテンパイだ。魚谷にが通るのも大きく、さらには魚谷から出そう。カンドラも楽しみ。となるとここはもうあの一手しかない。
「リッチ!」
諸々の状況を確認してか、小考しての発声だった。