厳しくても志はでっかく
近藤誠一、苦戦の最中で
見せた大きな麻雀
文・東川亮【金曜担当ライター】2020年12月25日
2020年も残り一週間を切った。
この1年は新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの人にとって激動の年となっただろう。
厳しい状況が続く中ではつい目の前のことしか見えなくなりがちだが、そんなときこそ志は大きく、心にゆとりを持って生きていきたいと思うばかりである。

大和証券Mリーグは12/25が2020年の最終開催日となる。
レギュラーシーズンは半分を消化したところだが、昨シーズンのレギュラーシーズン1位、セガサミーフェニックスがここまで最下位と苦戦を強いられている。

第1回戦には近藤誠一が登場。
個人として重要な試合を戦っていることもあってか、12月はこれが初出場となった。
持ち前の大きな麻雀で、フェニックス反撃の狼煙を上げたい。

第1回戦
東家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)

東1局。
近藤の手は配牌から非常にまとまっているが、第1打に選んだのは、イーシャンテンには取らなかった。
この手を真っ直ぐ進めても、リーチの愚形待ちテンパイとなるケースが多そう。
せっかく良い手材料をもらったのなら、よりアガリやすい形、あるいは打点を作りにいくのが近藤スタイルだ。

に
がくっついてチャンタの可能性はやや薄くなったが、カン
とカン
の比較でカン
ターツ払い。
789三色への変化などをにらんでの一打か。

しかし、その裏で滝沢が静かにホンイツテンパイ。


そこに近藤がターツ選択でを打ち、8000点の放銃。
ピンズが余っておらず、自分の形も良かったことが仇になってしまった。

東3局1本場、近藤が1巡目からをポン。
安い仕掛けはあまり使わない打ち手だが、今回はドラドラ赤があって満貫が見えることから積極的に動いた。

さらにもポン。
他者から見れば非常に怖い仕掛けだろう。


ただ、先にテンパイしたのは岡田。
タンヤオのカン待ちは、このとき近藤に1枚浮いていた。
くっつく牌によっては放銃となってしまう。

しかし近藤はを引き入れ、カン
テンパイに。

さらに引いたで岡田の待ちを握りつぶしただけでなく、打点もアップ。

仕上げにを引いて3000-6000の1本場。
打点が見えるときは一気に仕掛ける近藤の攻めが功を奏し、微差ながらトップ目に浮上した。

東4局、ここでは滝沢がポン、
ポンと立て続けに仕掛ける。
こちらも遠くて安い仕掛けはあまりしない打ち手だが、ここは近藤の親をさばきに出た。

一方、近藤の手は一色手模様、高打点の気配が漂う。
のターツを
から払ったのは、ドラ
の受け入れを考慮してのものだ。