内川幸太郎の粘りが生んだバタフライ・エフェクト その風は勝利を呼び込む桜吹雪【Mリーグ2020観戦記1/28】担当記者:東川亮

そこに抗いたい勝又が仕掛けを入れてアガリに向かうが・・・

その鳴きが内川に一気通貫完成となるをもたらす!

風に吹かれた影響か、ご丁寧にも色つきだ!

そして満貫テンパイ。

しかしいくら風に吹かれているとはいえ、この男は風には溺れない。

内川はを縦に置いた。

 

朝倉は直後に掴んだロン牌を一度は止めるものの、何かに魅入られるように河へと放ってしまった・・・。

12000は13500、風の色がどんどんと濃さを増す。

もはやこれは、季節外れの桜吹雪だ!

次局、卓上の風を何とか食い止めようと、魚谷がリーチを放った。

ドラドラで打点は十分、2着キープならヤミテンでもいいが、チーム状況的にはどうしても打点が欲しい状況だ。

ただ、直前の内川の手がこれ。

特に右端のなんてドラとはいえ、入り目の3/4で打ち出される牌だったはず。

ヤミテンのままなら止まらなかったと思われる牌がリーチによって出なくなった。

風か、これも風なのか?

リーチの一発目、内川はロン牌を抱えてあっさりと止め。

しかし最終手番でテンパイした朝倉が打ったを・・・

チー!

ハイテイずらしだ。

やることはきっちりやる男、それが内川幸太郎

魚谷はツモれず、ハイテイ牌にいたのは・・・

「うわーっ!やってくれたな内川幸太郎!」

復帰早々日吉の喉を酷使させる、リーチツモ平和ハイテイドラ3のハネ満スタートツモを流したキラーチー!

もうあれだ、完璧に風は内川の味方だ!

「偶然でしょ」

どこぞの船からそんな聞こえた気がした。

 

突風逆風桜吹雪。

風が吹き荒れた東4局を終えた後は、内川がきっちり仕事をして終わりだ。

南2局、南3局2本場とライバルの親を自力で蹴り、自身の連闘連勝を決めた。

個人での1日2連勝は、意外にも今シーズン初。

それが日吉の復帰戦で出たというのは、なんとも興味深い巡り合わせだ。

これもさらにリーグを盛り上げようとする風か、風なのか?

いずれせよ、内川をはじめとする選手たちの熱闘と共に、久しぶりの日吉節を堪能できたのは大変喜ばしいことだ。

今後も小林未沙、松嶋桃日吉辰哉という三者三様の個性ある実況でMリーグの魅力をさらに広く大きく発信していっていただければと思う。

最後の「ABEMAプレミアム」、久々だからちょっと置きにいきましたか?

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