VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第62回】 メンタルは技術でコントロールできるのじゃ!

やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃が今週もキンマwebに参上じゃ!

前回のコラムでは「壁」についてお話したのじゃ。
同じ牌が4枚見えることを「4枚壁」と呼び、それによって否定される待ちのパターンがあることから、安全な牌を探し出すことができる守備の基本テクニック! 様々な場面で使うことができるので、ぜひ習得してほしいのじゃ!

VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第61回】ちゃんと知ってる? 壁の機能

本題に入る前に、ひとつお知らせじゃ!
「VTuber千羽黒乃の麻雀講座」のコラム、実は今回で一旦最終回なのじゃ!
といっても、悲しいお知らせではないんじゃよ? 実は儂の書籍を竹書房さまから出していただくことになったため、そちらの執筆作業に集中させていただきたく、キンマwebの連載をしばらくお休みさせていただくことになったのじゃ!

また戻ってこられるよう、誠心誠意努力する所存。過去の記事を読み返しながら、楽しみに待っててほしいのじゃ!

(儂のYoutubeチャンネルTwitterもよろしくなのじゃ~!)

麻雀は技術・運・メンタル!

最終回となった今回、お伝えしたいこと。それは「メンタルコントロール」じゃ!
麻雀の勝敗を分けるものは大きく分けて、技術・メンタル・運、この3つと儂は考えておる。世に出ている麻雀戦術書の多くが「技術」についてたくさんのページを割き、儂もこれまでのコラムでは「技術」についていっぱいお話してきたけれど、節目となった今回は、同じくらい大事な「メンタルコントロール」についてお話したいのじゃ!

メンタルが崩れる理由って?

対局の間には様々な出来事が起こり、皆がドキドキしたりハラハラしたりするのじゃ! それはもちろん楽しいことじゃが、ときとして冷静さを失ってしまい正しい一打を打てなくなってしまうこともあるじゃろう。

そこでまずはメンタルは崩れてしまう原因を分析してみるのじゃ!
対局の最中に平常心を失ってしまう理由は、大きく分けて3つに分類できると儂は考えておる。

①運の振れ幅によるもの
②自分のミスによるもの
③対局環境や同卓者のマナーなどによるもの

①の運の振れ幅によるもの、これが最も多いじゃろう。
代表的なものは追っかけリーチや高いダマテンに放銃してしまったり、早いリーチを立て続けに受けて何局も連続でオリに回らされたりといった不運によるもの。あるいは役満を聴牌して気持ちが高潮してしまい、ついふわふわした気持ちのまま打ってしまうことなどもこれに該当するのじゃ。

②の自分のミスによるもの、これは麻雀と真摯に向き合い、向上心を持っている方ほど覚えがあるはずじゃ。間違えてドラを一打目に切ってしまったり、危険牌の処理が遅れて放銃になってしまったりすると、ミスしてしまった事実を引きずってその後の打牌がブレてしまいがちじゃ。他には持ち時間を使い切ってしまって意図しない牌を打ち出してしまったり、疲労や寝不足などで注意力が散漫な状態のまま打ち続けてしまうこともこれに含まれるのじゃ。

③の対局環境や同卓者のマナーなどによるもの。これは周囲の騒音やタバコの煙、クーラーの効きが強すぎて集中できない卓だったり、強打や威圧的な言動をする同卓者によって集中が途切れてしまうことなどじゃ。オンライン麻雀ではあまり馴染みがないかもしれないけれど、これもメンタルがブレてしまう原因の一つじゃ。

冷静かどうかを自覚するのは難しい!

さて、ここまでメンタルがブレてしまう理由を述べてきたのじゃが、そのうえで大事なことが一つ!
それは、自分がこれらの状況に置かれても、それをリアルタイムに認識するのは難しいのじゃ! 「自分が冷静かどうかを客観的に判断するのは難しい」、と言い換えることもできるじゃろう。対局中のように限られた時間ならば尚更じゃ。対局中はどんなに冷静に打っているつもりでも、後で牌譜を見返して、無謀な押しやリーチをしていた覚えはきっとお主にもあるはずじゃ。

そこで大事になるのが、「メンタルがブレたことを、その場で自覚する」ことじゃ!

そのために役に立つのが「自分ルール」を設けることじゃ。
一例としては、「第一打を切るのに5秒かける」・「半荘が終わったら一度トイレに行く」などじゃ。
気持ちが昂ぶっていると、どうしても次のツモ、次の対局と気が急いてしまうけれど、こうした「一息入れること」をルールにすることで、気持ちをニュートラルに整えることができるのじゃ。

そして、自分ルールを設ける最大のメリットが「破った・忘れた瞬間に、自分は冷静でないと自覚できる」ということじゃ。冷静ではないと認識するだけでもある程度メンタルを整える効果があるため、ぜひ実践してみてほしいのじゃ。

そのうえでさらにもう1つ、平常心を取り戻すためのルーチンワークを取り入れてみるのもオススメじゃ。儂は食事のあとやお風呂上がりなど、リラックスタイムには深呼吸しながら手首のツボを指圧するようにしており、対局中に気持ちが昂ぶってしまったときにもこれを実践しておる。メンタルコントロールというと、滝に打たれるような精神修行のイメージを持つ方が多いかもしれないけれど、こうした簡単な技術によって「冷静でないことに客観的に認識」し、「平常心を取り戻す」ことは誰でもできるのじゃ!

心の中で受け身を取ってポジティブ変換!

それでも、どうしてもガーン! となってしまうことはあるじゃろう!
会心の三面張リーチが単騎待ちに負けてしまったり、一段目にダマテン跳満に放銃してしまったり、運の偏りによって気持ちが挫けそうになってしまうことだってあるはずじゃ。

そんなときは、無理せず一旦思いっきり落ち込むのじゃ! そして、「心の中で受け身を取る」のじゃ!

「三面張がアガれなかったのは残念だけれど、安い放銃で済んで良かった!」
跳満を放銃しちゃったけど、まだ東場で良かった!」

「受け身を取る」とはこのように、マイナスの事象のなかからプラスの要素を取り出して心の中でポジティブに変換する、という意味じゃ。生きている人間が打つゲームである以上、凹まないことはぜったい無理じゃ! でも、思いっきり凹めば、そこから起き上がることは意外と簡単なのじゃ。

この「ポジティブに変換」ができれば、すぐに次にやるべきことに目を向けることだってできるのじゃ!

どんなにベストを尽くしても、負けることがあるのが麻雀じゃ。
だからこそ、負けるときもベストを尽くしたうえならば、きっと晴れやかな気持ちで次の対局を迎えられるのじゃ!

今回のまとめじゃ!

・メンタルコントロールのコツは「自分が冷静か否かを客観的に認識」すること。
・「自分ルール」を作ることで、冷静でなくなった瞬間を自覚できる
・ルーチンワークを取り入れて平常心を取り戻す
・挫けそうなときは心の中で受け身を取ってポジティブ変換!

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