【 #神域リーグ2023 第二節第4試合観戦記】神々の空に煌めいた一番星・空星きらめ その劇的なデビュー戦を見よ【文 #後藤哲冶 】

神々の空に煌めいた
一番星・空星きらめ
その劇的なデビュー戦を見よ

今年度になって新しくチームを再編することとなった神域リーグ。
多くの新メンバーが増えることになると予想されたドラフト会議だったが、その中で、特に新メンバーとしての大本命は誰だったかと問われれば。

例えば渋谷ハル。
知名度はもとより、神域リーグに参戦したいという意志を示していた彼が指名を受けるのは、至極当然な流れと言えただろう。

例えば朝陽にいな。
昨年の神域リーグ中から常にこの舞台を目標にしてやってきた彼女は、圧倒的なセルフプロデュース力もあって、ドラフトの大本命だと噂されていた。

そしてもう1人。
多くのファンから神域リーグ入りを期待されていたVtuberがいる。

空星きらめ。
実は去年の神域リーグのドラフトにも直前まで応募するか悩んでいたという彼女は今年、
彼女自身も所属する大手Vtuber事務所、にじさんじが主催した大会、「にじさんじ麻雀杯2023」優勝という大きな肩書きを得て堂々の神域リーグ入りを果たした。

チームヘラクレスは開幕日が抜け番だったので、今日が初陣。
その初戦を任されたのが、この空星きらめ。

本日の第1試合は他チームから2人の監督が出場。
新人選手である空星にとってはあまりにも高い壁だが、それを乗り越え、この神域の舞台でも、一番星は空に輝くことができるのか。

第4試合
東家 空星きらめ (チームヘラクレス)
南家 渋川難波  (チームグラディウス)
西家 天宮こころ (チームゼウス)
北家 村上淳   (チームアトラス)

東1局

親番で迎えた東1局、空星はネックだったペン【7ソウ】を引き入れて、打【5ソウ】
比較的安全な【東】を持ちつつ、ペン【7マン】残りでもリーチに行く構え。
親番でドラが1枚あれば、愚形でも十分リーチに行く材料になる。

時間こそかかったが【6ピン】を引き入れ、ペン【7マン】のリーチへ。
試合後のインタビューでは「緊張していた」と語ったが、そうとは思えないほど堂々とした打ち回し。

天宮から追いかけリーチが入るも、【7マン】を安牌に窮した渋川から捉える。
打点こそ高いわけではないが、デビュー戦、まずは1つアガリを取れたことは、精神的にも大きいだろう。

東1局1本場

今シーズンの初戦となったアトラス村上監督。
【3マン】を引き入れて少考。【南】を切るのが一般的に見えるが……

ここは【6マン】切り。
リーチタンヤオピンフをメインルートに、字牌を絞りつつ手牌の安全度は残す進行。
村上淳がリーチ超人と呼ばれる所以は、こういったリーチまでの進行が巧みであるからだ。

【赤5ピン】を引いた後、直前に切られた【2ソウ】を鳴かず、見事自分で引き入れた。
普段ならば声高々に「リッチ」とあの発声が聞こえそうだが、この舞台では控えめに。
もし村上監督が実際に麻雀している姿を見たことが無い方がいたら、是非一度見て欲しい。堂々と、そして終始礼儀正しく真摯に麻雀を打つ姿は、きっと多くの人が好きになるはずだ。

渋川とのリーチ対決になるも、見事【8ソウ】をツモって満貫
2000、4000の加点でトップへ。

東2局

村上が魅せれば、渋川も魅せる。
チームが厳しい状況の中で流れを変えるべく出陣してきた渋川。
もちろんこのままでは終われない。【南】をポンしてこの形から迷わず打【4ピン】

【西】も迷わずポン。
オタ風(役にならない字牌のこと)2種類が手牌にあって、鳴かずに手を進めるのは難しい。
であれば赤もあって枚数がある程度あるマンズのホンイツに一直線。

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