【 #神域リーグ2024 第4試合観戦記】ありったけの想いは込めた 何度だって挑み続ける、風見くくの復讐(リベンジ)【文 #後藤哲冶 】

最後はルイスが意地の跳満直撃で、たろうをかわして3着。
昨年のゼウス対決は、ルイスが制する形となった。

トップには、神域初登板となったゴモリー。

彼女の打ち回しには、驚かされるものが沢山あった。
苦しむアキレスを救う、大きなトップ。
彼女については、第2試合の観戦記で触れる予定なので、そちらにも是非目を通して欲しい。

2着を確保した、風見くく。
1500点まで点棒を失っていた所からの逆転は、価値のある2着だった。
親番でのリーチが実り、大量加点に成功したのが大きかった。

風見が対局中、こんなことを言っていた。

「前の風見すごい出たけどさ……逆に前の風見も応援してくれてるんだろうな、ってことで、行こう」

それは、きっと自身を奮い立たせる為の言葉だったのかもしれない。
去年の自分が応援してくれている。それは言い換えれば、去年からの積み重ねが、今の自分の背中を押している、とも言える。

自然とそう思うことができたのは、きっとそう思えるだけの積み重ねを、他ならぬ風見自身がしてきたからだ。

シーズンは始まったばかり。
風見は今年も今日と同じように、リーチに挑み続けるだろう。

チームアトラスの応援タグにも入っているワード、“リベンジ”。
それは、本当に僅かな差で、優勝を逃した去年のリベンジであり。

そして、風見にとっても。
去年あれだけ不運に見舞われ、一度もトップを獲ることができなかった自分へ。

それでも、やってきたことは間違いではないと。
自らの1年間を証明するための、“リベンジ”だ。

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