【 #神域リーグ2024 第5試合観戦記】少女はかつて夢を語った　シンデレラガール #ゴモリー が魅せた最高の笑顔！【文 #後藤哲冶 】

丁寧に育てて、ピンフのリーチへとたどり着く。
待ちのリーチ。

これをツモって、更に大きな大きな裏ドラ１枚！
今日のゴモリーには、裏ドラも味方してくれている。
2600オールのアガリで、朝陽の背中にぴたりと着けた。

南３局１本場

ここでゴモリーに好配牌が入った……！
ドラ３で、形も良い。

対してこれ以上親番を続行させたくないのが、朝陽だった。
ペンをチーして、待ちのテンパイ。
これ以上ゴモリーに好きにはさせられない。暗刻の手で、自分でトップを決めに行く。

チートイツのテンパイが既に入っていたゴモリーが、を持ってきてこれでリーチ選択。
自身がと切っていて、待ちが盲点になること、アガリに来た朝陽が、まだイーシャンテンならオリてくれるかもしれないこと。
全てを考慮して、ゴモリーはリーチを選んだ。

「もこちゃんの分取り返してあげるからねごもちが！」

チームメイトの分まで。ゴモリーがまだ足りないとばかりに勢いよく腕を振る。

朝陽もここは勝負と決めた。だからこそ、このは止まるはずもない……！

特大の、アキレスマイルが輝いた。
裏ドラ２枚を乗せての親倍24000は、勝負を決める一発。
これでほぼトップを手中に収めると。

シンデレラガールは止まらない。
ドラ１カンリーチを一発でツモって4000オール。
これで点数は8万点近くになった。

南４局

痛すぎる24000の直撃で、トップは大きく離れてしまった朝陽だったが、この程度の絶望で止まる朝陽ではない。
を引き入れてこれでチートイツのテンパイを。

朝陽はここで打でテンパイ取らず。
希望は薄くても、役満四暗刻でのトップを見た。

少し巡目が経った後、朝陽からリーチが入る。
それを受けて、トップ目のゴモリーは、最初こそ北のトイツ落としで回っていたが、ここでテンパイ。
待ちはと良い待ちながら、出ていく牌は超危険牌のだ。
トップ目であることも考えたら、ここは通っている切りか……。

「いきます！」

それでも、ゴモリーはプッシュを選んだ。
これも良い選択。仮にこれで朝陽に放銃してしまったとて、いきなりトップを奪われるとは、点差的にも考えにくい。
であれば、自分の待ちが良いこともあり、地力で終わらせる道を選ぶ。

結局、これもリーチ者朝陽から討ち取って。

ゴモリーが８万点オーバーの、ポイントにして１００ｐｔを叩き出す大トップを獲得したのだった。

ゴモリーはこの日１人で１６０ｐｔを稼ぎ、アキレスのマイナスの大部分を返済。
多井監督が指名した堕天使ゴモリーは、想像以上の結果を残してくれた。

この日ゴモリーに一番能力として秀でていると感じたのは、あまりにも冷静な状況判断能力。
自分の置かれた状況で、今何をすべきなのかがしっかりと理解できていたことが、この大トップに繋がったと思う。
証拠に、この日ゴモリーは決して放銃が無い訳ではない。押して良いと思った局面はしっかりと押したからこそ、この好成績を残せたのだろう。

アキレスを救った可愛い堕天使の活躍に、今後も目が離せない。