そして浅見から、がツモ切られる。チーしてを切れば、テンパイが取れる牌だ。
本田が長考に沈む。
手はチートイツのイーシャンテンにもなっており、を切らずにテンパイするルートもある。
だがもう巡目は2巡しかなく、またその時切る牌はいずれも超危険なピンズの上。
「チー」
本田が覚悟を決めた。
チーしてテンパイ取り、生牌のを切り飛ばす。
「カン」
そのを大明槓したのが浅見だった。
素晴らしい瞬発力。嶺上開花ならば、でも条件を満たす。
それに下家からの大明槓は、実質ツモ番を1回増やしているようなものだ。
しかし、浅見の嶺上開花は惜しくも成らず。
そして、本田は最後のツモ番も危険牌を引くこと無くクリアし。
開かれた岡田のアガリ牌は、本田が何度も止めた、。
こうして、本田朋広は。
価値ある3着を、執念の粘りで見事にチームに、ユニバースに持ち帰ったのだった。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924
\近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/