決死の逃走劇 本田朋広が魅せた執念のオーラス【Mリーグ2024-25観戦記 11/4 第1試合】担当記者 後藤哲冶

そして浅見から、【6ピン】がツモ切られる。チーして【發】を切れば、テンパイが取れる牌だ。

本田が長考に沈む。
手はチートイツのイーシャンテンにもなっており、【發】を切らずにテンパイするルートもある。
だがもう巡目は2巡しかなく、またその時切る牌はいずれも超危険なピンズの上。

「チー」

本田が覚悟を決めた。

チーしてテンパイ取り、生牌【發】を切り飛ばす。

「カン」

その【發】を大明槓したのが浅見だった。
素晴らしい瞬発力。嶺上開花ならば、【8ピン】でも条件を満たす。
それに下家からの大明槓は、実質ツモ番を1回増やしているようなものだ。

しかし、浅見の嶺上開花は惜しくも成らず。

そして、本田は最後のツモ番も危険牌を引くこと無くクリアし。

開かれた岡田のアガリ牌は、本田が何度も止めた、【9ピン】

こうして、本田朋広は。
価値ある3着を、執念の粘りで見事にチームに、ユニバースに持ち帰ったのだった。

 

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