文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2024年12月9日
第2試合

東家:黒沢咲(TEAM雷電)
南家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
西家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
南場に入った地点で、トップ目は園田。

トップ目とはいえ、その点数は31,100点。
場は平たく、まだ誰がトップになってもおかしくない状況だった。
その園田を追いかけたのが堀。
南1局、ドラ3のチャンス手が入る。


4巡目にペン・カン
のイーシャンテンになるが、
を切ってイーシャンテンを拒否。
引きの三色を目指しつつ、場況がやや良いペン
でのリーチを視野に入れ進める。

・
・
と引き広いイーシャンテンに。
ただがフリテンになっている。

そこに北家の茅森からリーチがかかる。
リーチのみの待ちだ。

リーチの一発目に引いた堀。
・
と切って迂回する。赤
切りリーチなので比較的通しやすい。

2巡後、園田が切った安全牌のをリャンメンでチー。

次巡、を引きカン
でタンヤオドラ3のテンパイが入る!

このはリーチの現物で、
が通った後、粘っていた親番の黒沢が放銃する。



タンヤオ・ドラ3の8,000点を出アガりし、堀がトップ目に立つ。
この放銃を、試合後のインタビューで黒沢は反省点の1つに上げていた。

黒沢曰く、「中途半端な選択だった」とのこと。

直前にが通っていて、
が3枚見えているので、当たるとするならカン
しか出てこない。
カンの場合、
でチーしているので、
からチー、いわゆる食い伸ばしをしていることになる。
堀はその前に・
を切っているので、もし食い伸ばしなら茅森の現物の6sを切らないでリャンメンを落としたことになるため、本来は出てくる可能性は低い。
ただ今回の場合、が暗刻で
がフリテンかつ落とせばタンヤオが狙える手ということで、
を軸にもう1面子作る選択になっている。
通りそうではあるもののリーチに対して通っていない・
を切って、現物である
・
を使ってチーしており、リーチに押し返せるほどの手は入っているように見える。黒沢視点では赤が2枚見えているので
暗刻も冷静に考えれば読み筋に入っていたかもしれない。
ただ、待ちまでは限定することができないため、仮にを抜いてベタオリをしたとしても、次巡
が選ばれる可能性は大いにある。
致し方ない放銃にも思えるが、結果として痛恨の放銃となった。
満貫の出アガリで堀がトップ目に立ったが、園田が親番で4,000オールを成就させ再び逆転。


さらに次局には再び堀が満貫を出アガり、園田との点差を縮める。


2人の接戦が続きながら、南3局の堀の親番を迎える。
チャンス手が入ったのは園田。

役牌の白がトイツで、ドラのが暗刻だ。
堀との点差が5,600点なので、ここで満貫以上をアガればオーラス堀に跳満ツモ条件を突き付けることができる。
数巡後、トイトイのイーシャンテンになったところで出たをポン。