ボーダー返り咲きを狙う堀慎吾の苦悩、浅井堂岐の激闘【Mリーグ2024-25観戦記 3/11 第2試合】担当記者 高倉拓馬

連荘した東4局4本場でこの手牌。

テンパイ率に忠実に、打としていく。

次巡に絶好のを引いてきてリーチ。

勝又に追いつかれかけたが、ここでも連荘に成功。

東4局5本場でも両面で先制リーチをかけ、

勝又にツモ倍満の超勝負手で追いつかれるも

 

しのぎきってここもアガり切り、高宮に猛追。

東4局6本場には、勝又、

高宮、それぞれの仕掛けに、堀が挟まれる。

は勝又が+で、くっつきの1シャンテンからをチーして待ちになっている可能性が否めず、また高宮はまわりのブロックを処理したためその1つ前であるまわりが本命。
は通りにくく二人ともテンパイ率が高そうで、自分の手牌にそこまでの価値がない。
両者に一番通りそうなを選択したが

これが高宮の三色、ドラ3に放銃。高宮が再度堂岐を突き放す。

それでも堂岐は諦めない。

南1局に

ピンフになることが濃厚の手牌で、ドラのを先切り。
同じチームの竹内元太を思わせるような打牌だ。

勝又に仕掛けられるものの

すぐに3面チャンでテンパイし、ツモって700-1300。

さらに3段目リーチにして8枚山という、なんともレアな待ちをツモって1300-2600。
ボーダー復活を目論む堀、勝又の親が落ち、今年初トップをかける2人の争い、と思われたところだったが

堀慎吾は、ここからの着順アップを諦めてなどいなかった。
跳満ツモ→跳満ツモなら2着まで浮上。
この手が倍満になれば、満貫でトップまで到達する。
大チャンス手に両面など不要。ホンイツ+トイトイかチートイを見て進めると、

、が鳴けてテンパイ。
変則手気味の河ではあるのだが、テンパイ率が高いのか、そもそも何色のホンイツなのかがわからない。

チートイドラ2でテンパイしていた高宮に、を止める術はなく

ホンイツトイトイで12000。これで満貫ツモ2着、跳満ツモトップ条件が出来たと同時に、トップが高宮から堂岐に入れ替わる。

高宮にトップ条件を満たす手牌が入るも、

ギリギリまで着順アップを見た堀が、4枚目のでギブアップのチー。三色同順のテンパイを取り、

勝又から2000点をアガって3着維持、素点回復。
堂岐が逃げ切り、久しぶりのトップを手にした。

中打点をひたすら連打した堂岐。久しぶりのトップに、喜びいっぱいだ。
高宮に放銃した12000点を悔いていたが、そのとき思い浮かべたのは元太の姿だった。
チームメンバーがMVP街道を走る姿に刺激を受けている様子。
ファイナルを目指すためには、堂岐のさらなるプラスが最重要項目だ。