接戦の中で貫禄を見せた近藤誠一、そして竹内元太の8p切り フェニックスの翼は最強戦を優雅に舞う 【麻雀最強戦2025 卓上大乱闘】観戦記【A卓】文:虫かご

その選択に麻雀の神が微笑んだか、南4局2本場で元太にチャンスが到来する。暗刻が増えてきた中で、5巡目に両面塔子を崩す。トイトイチートイツも見た進行に舵を切った。

そのわずか一巡後に引いたのは【6ソウ】、ツモり四暗刻テンパイ。出和了りでもタンヤオトイトイ三暗刻満貫条件をクリア、誰からでも和了れる格好となり、ダマテンとした。堂岐はもちろん、通過ポジションの2人からも出かねない【2ピン】【4ピン】。天国に羽ばたくのは誰か、翼をもぎ取られるのは誰か。恐怖のロシアンルーレットが始まった。それにしても、今年の最強戦は、よく役満が顔をのぞかせる。

無情にも【4ピン】をつかんだのは、和久津だった。

8000は8600の和了。逆転で元太が滑り込んだ。

最終局面をむかえた土壇場。二人の選手を物語るような力が、ここぞという場面で発揮された。長年の経験に裏付けられた勝負強さ、そして、土壇場での冷静な選択。近藤と元太、それぞれの翼で卓上から舞い上がり、決勝の舞台へと羽ばたいていった。

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