波乱万丈の浅見劇場!
逆境を跳ね返し、浅見真紀が
2026年初トップ獲得
文・香川さにい【金曜担当ライター】2026年10月2日
第1試合
東家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
南家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
西家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:竹内元太(セガサミーフェニックス)
実況:小林未沙 解説:小林剛
連続連対を決め、勢いに乗って首位を独走するサクラナイツ。それに待ったをかけたい2位、3位チームが入り乱れる一戦。そのなかで主役となったのは、大きなアガリを決め、大きな放銃も喫し、波乱に満ちた戦いを繰り広げた「聡明なるバイプレイヤー」だった。
四暗刻は実らずとも、こだわり抜いた大物手が炸裂!
1000、2000のアガリを決めた日向が、わずかにリードする展開で迎えた東3局1本場。西家の浅見に勝負手が入る。前巡、
を引き入れて暗刻が完成すると、さらにトイツだった
を重ね、立て続けに面子が完成。早くも両面2つの1シャンテンとなった。
7巡目、
をツモり四暗刻の1シャンテンに手変わりしたところで、浅見の手が止まった。![]()
と69s、どちらのリャンメンを残すかという選択だろう。日向から2巡目に
、堀から3巡目に
が切られていることから、浅見には
の場況が良く見えていたのだろう。ここは![]()
の受けを捨てることにはなるが、
の重なりに期待して
切りを選択した。
しかし、思うようにテンパイできない浅見を横目に、親番の堀が4pをチーしてカン6pでテンパイ。目下絶好調のサクラナイツから、日またぎで連投となった堀。浅見の大物手を打ち砕くことはできるか。
じれったいツモが続く浅見だったが、まもなく局も終盤に差し掛かろうというところで、上家の元太から9sが切られる。すでに役牌の
が暗刻となっているため、これをチーする選択肢もある。鳴き判断にも注目が集まる中、浅見はスルーを選択。あくまでこの手を四暗刻に仕上げ、トップをつかみ取る。そんな強い意志の表れにも感じられる選択だ。
そして、次に持ってきたのが
。
と5mを落とせば、次巡には七対子でテンパイとなるが、ここでも浅見は打
を選択。七対子への手変わりを拒み、四暗刻へのこだわりを貫いた。
捨て牌も3段目に突入し、堀から
が切り出されたところで、浅見からようやくポンの声がかかった。ツモれば
トイトイ三暗刻ドラ1でハネ満、出アガリでも満貫の大物手。シャンポン待ちの
と
は山に残り2枚、残り枚数は堀と互角だ。果たして、先にアガリを決めるのはどちらか——。
最後は浅見が自力で
をツモって決着。三暗刻がついて3100、6100を加点、周囲を突き放すことに成功した。しかし、この直後から、思わぬ展開が待ち受けていた。
悪夢の2局連続満貫放銃!浅見に悲劇が襲いかかる
東4局。6巡目、七対子ドラ2をテンパイした日向が、
単騎で先制リーチを仕掛ける。対応を迫られた3者であったが、うまく回った堀からもカン
待ちの追っかけリーチが入る。
ここで追い詰められたのが浅見だ。日向の捨て牌からは七対子の気配も感じられるものの、両者に共通する安全牌はない。
この手牌から2巡続けて切れる
を切らざるを得ないのは、致し方ないところか。前局でハネ満をアガったばかりの浅見が、今度は日向に8000を放銃。勢いに乗りかけたところで、痛い失点を喫してしまった。
しかし、浅見に襲いかかる悲劇は、これだけでは終わらなかった。
南1局。各者に戦えそうな手牌が入り、激しいぶつかり合いが予想される一局。ひと足先にテンパイを入れたのは堀だった。待ちの![]()
はたっぷり山に6枚。このままアガリを決め、点数状況が横並びになるかと思われた矢先——。
1シャンテンだった元太も追いついてテンパイ。ピンフドラ2で、リーチをかければ無条件で満貫となる勝負手だ。しかし、待ちの
は堀の現物。ダマテンの選択肢もあるなか、少考の末に元太はリーチを敢行した。両者のめくり合いになるかと思われたが、ここでも追い詰められたのは浅見だった。
浅見を苦しめたのは、元太の捨て牌だったのだろう。まさかこの河でピンフ、ましてや![]()
のテンパイになっているとは考えづらい。浅見は堀の現物で、かつ元太にも比較的安全そうな
を選択してしまいオリ打ちとなった。後のインタビューでは「堀さんの現物で、元太さん先切りもするし、
あるときは全然あるので
だったかな」と反省を語った。
リーチ一発ピンフドラ2で、元太に満貫の放銃となった浅見。2局連続で満貫を放銃するという悪夢のような展開であるが、裏が乗らなかったのは不幸中の幸いか。しかし、ここで勝負を諦めないのが浅見。ここから怒涛の巻き返しを見せる。
苦境を跳ね返す怒涛の逆襲!連続アガリで鮮やかな逆転トップ
南2局。ラス目の堀が起死回生の大物手をテンパイ。タンヤオピンフドラ3で、
ならイーペーコーがつき、ダマテンでもハネ満となる勝負手だ。ここまでリーチも不発に終わり、苦しい展開を強いられている堀。ここで状況を打開できるか。
しかし、なかなかアガリを決めることができない。
を引き入れ、
出アガリでもハネ満、
なら高目リャンペーコーがついて倍満となる手変わりをするも、待ちは山に残り1枚。他家からも![]()
は打たれづらく、厳しい状況となる。
そんななか、堀から
がツモ切られると、元太からチーの声がかかる。堀の当たり牌を使い切り、
と
のシャンポン待ちでホンイツドラ1をテンパイ。高目の
なら満貫の勝負手だ。またしても2人のぶつかり合いになるかと思われたところに、今度は浅見が割って入った。
を切れば![]()
待ちでピンフもつくテンパイとなるが、見た目の残り枚数はわずか1枚。さすがにこれでは勝負にならないと判断し、打
。
と
のシャンポン待ちを選択し、先制リーチにたどり着く。これで3者がぶつかり合う展開となった。
前局、前々局と立て続けに放銃となった浅見だったが、ここで起死回生の
ツモ!リーチツモタンヤオドラ1で2000、4000のアガリを決め、一気に巻き返す。苦しい展開が続いても、決して勝利を諦めずに戦い続けた浅見。その姿勢が、ここで大きな実を結んだ。
次局も好配牌を手なりで進め、わずか4巡目にして、リーチ一発ツモピンフドラ2裏1の3000、6000のアガリを決めた浅見。2回の放銃をものともせず、怒涛の連続アガリで一気にトップへと浮上する。
そして迎えたオーラスも、勢いそのままに七対子でアガリを決め、1600は1900を堀から打ち取り見事トップで終局した。












