惨劇 石井一馬
文・黒田瑛太郎【木曜担当ライター】2026年10月8日
第2試合
東家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
南家:石井一馬(EARTH JETS)
西家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
アースジェッツといえば先日の三浦智博の痛恨の箱下ラスが記憶に新しい。あまりにも悲運な展開にSNSでは同情の声が溢れる程であった。ジェッツには厳しい試練が続く。遂にチームのスコアは-300を超え、-400に届こうとしている。ところが、本日第1試合の出来事である。誰がトップでもおかしくない展開の接戦をくぐり抜けHIRO柴田が値千金のトップを持ち帰った。非常に手応えのある内容であり、ジェッツのターニングポイントを感じさせるものであった。このバトンを受け取りトリプルクラウン石井一馬が立ち上がる。
点棒に大きな動きがあったのは東2局、親の一馬のアガりであった。
リーチ七対子赤、9600点の朝倉からの出アガりだ。好調な立ち上がりはやはり風向きの変化を想起させる。チーム状況を考えればこの親でまだまだ稼いでこの半荘のトップを磐石にしておきたいところだ。

続く1本場、一馬は索子が多めで混一色を見据えたい配牌をもらう。

絶好のカン
を引き入れ、字牌を残しつつドラ受けの
を払っていく。やはり混一色は捨てない進行だ。
一方苦しい配牌からは見違えた朝倉が良形の二向聴となる。このふたりがぶつかる展開となりそうだ。
さらにすぐに
を引き入れ
–
、
–
–
の一向聴となる。

朝倉の聴牌も時間の問題かと言ったところで、一馬もカン
が埋まり
に別れを告げ、いよいよ染め手へと本格的に舵を切る。混一色どころか清一色まで見える大物手に育ちそうだ。
対する朝倉はさらに
を暗刻にし、横良し、縦良しの更に手広い一向聴となる。
聴牌はもはや確実と言っても良いだろう。ところがそんな朝倉をよそに、一番乗りの聴牌を入れたのは一馬だった。
さらに
をツモり、両面に変化するとともに、高目の
は一気通貫が付き、12000か6000オールといった勝負手だ。これはアガって決め手にしておきたい。

そして同巡、想定より少しだけ時間はかかった印象だが、朝倉に
–
待ちの聴牌が入る。
高目はドラの
、当然のリーチだろう。しかし待ち構えるのは既に面前混一色の両面聴牌を入れている一馬だ。
–
は朝倉の現物でもない。世にも恐ろしいツモ切りリーチが飛んでくることだろう。山に伸ばした一馬の手に握られていたのは…

少考はあったもののこれが止まるはずもなく、リーチの発声とともに河に放たれることになる。
リーチ一発ドラ裏。8000と300点の放銃である。せめて一発じゃなければ、ドラじゃなければ2900点で済んでいた。まだ東2局、まだトップ目とは言え痛恨だ。
続いては東4局。
親は初トップがかかる白鳥だ。開いた配牌はタンヤオがくっきりと見え、ドラと赤もある。第1ツモの
も含め、仕掛けが効いて打点もあるかなり良い手と言える。

対する一馬は第1ツモでカン
を引き入れタンピン形が見え、ドラ受けも赤入りのメンツもあり、こちらもなかなかの配牌と言える。

しかし3巡目、本田が切った
に声をかけあっという間の聴牌を入れたのは白鳥だった。
カン
の5800の聴牌だ。愚形ながら飛び込んだら中々の痛手である。しかし
、
と手を進めていた一馬もそこに
を引き入れ、さらに形の良い雀頭の無い一向聴となる。
またしても跳満まで見える勝負手だ。リーチも時間の問題だろう。幸い
が出ていく形でもない… かのように思われた。

ツモ
。あろうことかドラである。最高形に仕上げればメンタンピンツモ一盃口ドラドラ赤。幻の倍満が放銃を誘う。
を雀頭に固定する打
。













