刮目せよ!超悪配牌から
条件を満たす手を練りあげた
“魔術師”園田賢の手順を
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2021年2月4日
南家 堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
西家 藤崎智(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家 和久津晶(セガサミーフェニックス)
東1局
開始直後から堀が魅せる。
門前ならタンピンドラドラ高目三色のイーシャンテン。堀は5巡目、場に1枚目のをリャンメンでチー。のテンパイを入れる。
とが2枚ずつ見えている。そして牌の機能からも、3900になるより8000となるの方が打たれやすい。との引きもあるし、無論3900でも悪くない。
直後に藤崎からが出て、目論み通りのタンヤオ三色ドラドラ8000の出アガリ。
平然と大胆なことをやってのける選手、堀慎吾がまずは機先を制した格好となった。
東2局
その堀。このからソウズの世界へと旅に出る。
もちろん計画は練られている。上家の園田がとのポンをしていて、このあともソウズが降りてくる算段が立つわけだ。
結局、最終形は、
チー チー チー
のチンイツテンパイ。アガれこそしなかったものの、園田も含めて全員をオロして一人テンパイで親番をキープすることに成功する。
東2局1本場
親番の堀が5巡目にリーチを宣言。
その勢いを止めに入ったのは和久津だった。
無筋のに続いて、7巡目にはドラのも勝負。上の画像の現物待ちのテンパイを入れる。
これを藤崎からでアガって、タンピンイーペーコー赤の8300。会心のアガリとなった。
東3局
親番の藤崎が、中盤にチートイツドラドラ赤、大物手のテンパイを入れる。
リーチをかけて2副露している堀との真っ向勝負を選んだが、残り2枚の南は園田と和久津のところへ。一人テンパイでの流局。藤崎にとっては悔しい結果となった。
東3局3本場
その藤崎。和久津と園田の2軒リーチを受けて打。
和久津は切りリーチだ。園田はドラ表示牌を和久津のリーチ一発で合わせていなかったため、の形は考えにくい。チートイツイーシャンテンをキープするのと合わせて、ひねり出した一打だ。
しかし、このが園田の
の待ちに一発でつかまってしまう。
リーチ一発ピンフ、藤崎から園田へ3900は4200の放銃。
現物がないとはいえ、無筋と、同じく無筋のドラのが両方浮いたチートイツでは、勝負するのは厳しいように感じる。また、はシャンポンなどの愚形も否定されていないので、ここはのトイツ落としが良かったように思うのだがどうだろうか。
東4局
終盤、和久津にテンパイが入る。の待ちだが、の手変わりとダマでの出アガリの両にらみでヤミテンに構える。