理論や期待値を超越した麻雀 やべきょうすけにしかできない伝説級の満貫 麻雀最強戦2021「著名人最強決戦」観戦記【B卓】担当記者:山﨑和也

理論や期待値を超越した麻雀

やべきょうすけにしか

できない伝説級の満貫

【B卓】担当記者:山﨑和也 2021年5月15日(土)

麻雀最強戦2021は予選が進行中。本記事では「著名人最強決戦」のB卓の模様をお送りする。

早速4人の選手を紹介。

実写版アカギ

本郷奏多

あの実写版アカギが登場。人気イケメン俳優として名高いが過去にファイナル進出もあるほどの実力派だ。最近では自身のYouTubeチャンネルを開設し、自然体かつガチな内容が高い人気を集めている。筆者は定期的に見たくなるこの動画から知って好きになった。

[じじい…その牌だ!! 本郷奏多、ツモ番なしリーチ!!【麻雀最強戦2017】]

 

紅蓮の特攻隊長

やべきょうすけ

テレビ番組「熱闘!Mリーグ」のゲストとしてもおなじみ。麻雀愛が強いのもうなずけるところで「紅蓮」(近代麻雀コミックス)や「真・雀鬼」シリーズなどの麻雀作品にも多数出演している。麻雀最強戦は初出場で実力は未知数。場を引っ掻き回して台風の目となるか。

 

麻雀でも穴熊王子

広瀬章人

昨年は著名人最強決戦の決勝で、宮内悠介さんの国士無双によりファイナル進出を逃した。しかし実力の高さは将棋界でも指折り。ある若手棋士によれば「手堅い感じ。オールラウンダー。鳴きも門前もバランスよい」との評だ。ちなみに穴熊はしばらく指していない。

 

豪腕サウスポー

鈴木大介

元最強位。将棋界の最強雀士が今年も麻雀最強戦に参戦だ。豪腕な打ち筋で卓上を支配し、本業の将棋より強いのではとの噂も。筆者は鈴木とたまに麻雀の話をするが、藤井聡太二冠の将棋を見ているような気分になる。

解説は東大式麻雀でおなじみの井出洋介プロが登場。すでにファイナル進出を決めている。実況は日吉辰哉プロ、ナビゲーターは梶本琢程プロで、安心の顔並び。

東1局

親は鈴木。早い段階でリーチを打てそうになった。打【2ソウ】か打【5ソウ】ならカン【4マン】のテンパイだ。

ここはほとんど時間を使わず打【3マン】。イーシャンテンに戻し、よりよい待ちで攻めようとしている。2900確定の先制親リーチも十分ありそうだが、少しも迷わないところが見ていて気持ちがいい。

その【3マン】にすかさず反応したのがホンイツに向かっていた本郷。まだ字牌が残っているが、急所と見て即断即決。大舞台だと緊張で声が出ないこともあるが、さすがは著名人たち、その心配はない。

やべも字牌を残していた。上図でカン【2ソウ】を埋める。

【4ピン】を切って索子のホンイツに向かう。リーチのみ、あるいは【東】のみのつまらない最終形はいらないと。

鈴木は【1ピン】を手にし、【4ピン】と入れ替え。123の三色の可能性が広がった。

広瀬は着々と手を進める。【東】をやべと持ち合ってしまったのがネックか。

さあ鈴木がきた。

ドラを切って【1ソウ】【4ソウ】【7ソウ】の三面張リーチをかける。当初のカン【4マン】待ちと比べると数倍も理想の待ちになった。【1ソウ】ならば三色がつくので手応え十分。

親リーチに気圧されそうになるが、負けじと広瀬が動いた。【6ソウ】が通って筋の【9ソウ】が切られたところをチー。通っている打【7ピン】とし、【東】後付けで粘る。

なんとかテンパイを入れたが、終盤で通っていない【7マン】を引いた。【6マン】が自分から見えて3枚見えているワンチャンス。

手堅く現物を切って守備に回る。形式テンパイの誘惑には負けなかった。ワンチャンスに甘えずにしっかりと守れるのは強者の証である。

結果は流局となった。いかにもツモりそうな鈴木の親リーチが不発に終わるとは、らしくない。鈴木は流れを重視するタイプなので「これアガれないんじゃ今日は厳しいかな」と思っていたかもしれない。

東1局を見てみた限り、全員がのびのびと打っているように感じた。気負いや緊張はしていないだろう。上図、なんだかやべが幸せそうである。楽しんでいる様子が伝わる。

東1局1本場

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