新生フェニックスの柱
醍醐大
2年目の使命
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2024年10月14日
セガサミーフェニックス、醍醐大はMリーグ1年目となった昨シーズン、苦しいデビュー年を過ごした。
個人成績は25試合に登板して-214.4ptの個人32位。
チームも序盤に大きく負債を抱え、それを返し切ることができず、最下位でレギュラーシーズンを終えた。
画像引用:セガサミーフェニックス公式X
そして今年、セガサミーフェニックスは生まれ変わった。
チームメンバーが大きく変わり、新生フェニックスがスタート。
チームメンバーが変わったので、もし仮に今年レギュラーシーズンで敗退となってしまっても、チームメンバーの入れ替えは無い。
しかし、だからといって今年レギュラーシーズンでの敗退が許されるのかというと別問題だ。
完全な私見ではあるが、そういった事情抜きで、今年のフェニックスは勝利を求められていると感じる。
醍醐は前回登板でトップを獲得し、チームも暫定首位。
それでも、当然のように表情に緩みは無い。
またひとつプラスを重ねるべく、醍醐が卓へと向かった。
10月15日 第1試合
東家 二階堂亜樹 (EX風林火山)
南家 醍醐大 (セガサミーフェニックス)
西家 多井隆晴 (渋谷ABEMAS)
北家 浅見真紀 (赤坂ドリブンズ)
亜樹がまず親番で点数を稼いで始まった第1試合。
東1局2本場に、醍醐がを引き入れてチートイツのテンパイ。
一旦、単騎に受けてから。
単騎待ちとして優れている1枚切れの字牌、を引き入れてリーチ敢行。
これを、タンヤオでテンパイを入れていた多井から討ち取って3200。
裏ドラこそ乗らなかったものの、まずはひとつアガリを獲得。
東3局
醍醐はを引き入れてチートイツのイーシャンテンとなったところで、切りを選択。
メンツ手も見える手だが、イーシャンテンであればチートイツを優先。
メンツ手に踏み切ったところで、高くなるとは限らない。
を引いてテンパイ、単騎のリーチに踏み切る。
河が派手になっており、チートイツを疑われてもおかしくない河だが、それでもやはりは手牌で使いづらい。
堂々とリーチするのは大いにアリな選択肢だ。
ここに、を暗刻にして手が良くなったドリブンズ浅見が攻め込む。
は場に出ていない怖い牌だが、の受け入れも残すために強気のプッシュ。
親番多井も攻め込んで来る。
通っていないをプッシュして、完全イーシャンテンをキープ。
終盤に差し掛かった所で、多井はチートイツの単騎候補にもなり得る赤を引いて切りを選択。
これは、醍醐には通っている牌だ。
このをチーしてテンパイをとったのが浅見だった。
カンの形でチーしてもう一度カンのテンパイ。
多井が、醍醐の当たり牌を掴む。
が直前に通っており、今ロンとは言われない牌だが、浅見にチーと言われた時は浅見の手が高くなってしまう。
でははどうだろうか。
多井視点で少し見てみよう。