アースジェッツを背負う男
石井一馬 鋭い仕掛けを
駆使して６勝目！
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年11月24日
今年からの新規参入チームであるアースジェッツは、出だしから不調が続いている。
シーズンの３分の１程度を終えて、現在最下位。
チームの中で３人が大きなマイナスポイントに沈み、厳しい状況。
そんな中で、１人気を吐き、チームを鼓舞し続けるのが石井一馬だ。
チームメイトが苦しむ中、一馬は既に５トップをとって＋１６０.１pｔ。
文字通りエースとしてチームを支えている。
今日は、現在リーグトップの６勝をあげている選手である、滝沢、永井との同卓。
この２人を抑えて、最多勝に並ぶことはできるか。
第1試合
東家：石井一馬（EARTH JETS）
南家：浅見真紀（赤坂ドリブンズ）
西家：永井孝典（EX風林火山）
北家：滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部）
東1局４巡目、いきなり高いテンパイが入る。
ドリブンズ浅見が、役牌
暗刻、ドラの
対子、チャンタのカン
待ちでテンパイ。
ダマテンでもチャンタドラドラでツモれば3000、6000、出アガリでも8000点の超勝負手だ。
その後、滝沢から出たドラのをポン。
単騎に構えて、これでどこから出ても12000のテンパイ。
そこに滝沢が追い付いた。
待ちのピンフドラ１でリーチへ。
右から２番目のを切ってリーチしているのも滝沢らしい細やかな工夫だ。
２人に挟まれた一馬。
は浅見には通っているが、リーチの滝沢に通っておらず。
も当然通っていない。
や
が通っているため、オリることはできる。
一馬が選んだのは
だった。
どちらにも通ってはいない牌だが、が２人ともに通っており、が４枚見えている。
どちらも先にやを切っているため、手順的に当たる形がほとんど無いのが大きい。
ギリギリ粘れるラインを探っての切り。
ピンズのリャンメンターツができた後、
を引いてきたところで
切り。
４５６三色が残るテンパイであればを勝負する事も考えていたが、この巡目になっての危険度が跳ね上がってしまった。
基本はオリで、を引いた時だけ勝負を考える構え。
そしてこう構えておいたことで、をキャッチすることに成功。
も浅見に対しては危険牌だが、
がそれぞれ３枚見えてダブルワンチャンスに。
これならば勝負できるということで切りリーチを敢行。
が滝沢に対して通っていることも大きい。浅見の立場に立つと、２人に対して通っていない牌は押しにくいが、１人に通りそうな牌なら――
出ることもある。
浅見から
を討ち取ることに成功。
裏ドラは無いが、2000点＋リーチ棒の1000点を幸先よく獲得。
東2局1本場
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