「魔王らしさ」が生んだ
トップ逃しなのか、
佐々木寿人のオーラスを
振り返る
文・南山幸浩【木曜担当ライター】2025年12月25日
第2試合
東家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
西家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
北家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
『先切り十段』の異名を持つ醍醐大だが、最近は『逆転』のイメージの方が強い。
昨年のMVP争いや優勝を決めた最終日、今季もその生命力は健在だ。
そして今日も、逆転でフェニックスのデイリーダブルを決め、チームも3位に浮上。
流石だな!と思わせる一方で、トップ目だった魔王・佐々木寿人はその逆転を阻止出来たのではないかという気持ちが否めない。
魔王だからこそ立ったトップ目、魔王だからこそ引き起こしたトップ逃しなのでいか?
寿人のトップ目で迎えた南4局を中心に振り返ってみる。
【南2局】
ここまでラス目であった、「魔王」がついに降臨する。
7巡目、太がペン
待ちリーチ。
ラス目の寿人が追いつき、タンヤオ・ドラドラのリーチ!
なんと
とドラ
のシャンポン待ちが、この順目ですべて山に!
当たり前だろと!言わんばかりに、一発ツモ!
めくられた裏ドラの表示牌は
!
リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ドラ3・裏裏の倍満!
【南4局】
萩原は満貫ツモ、醍醐は寿人まで3100点差と両者に逆転トップのチャンスあり。
寿人は醍醐の1人テンパイだけは避けたい。
しかし、配牌はなかなか厳しい。
膠着状態が続いていたが、先にテンパイを入れたのは萩原。
タンヤオ・三色・赤1。ツモれば逆転、寿人からの出和了もOK
ということでヤミテンに構える。
追いついたのは太。
寿人にも一盃口・
のテンパイが入る。
の暗刻もあり、醍醐がノーテンと見れば受けにも回れる。
醍醐が
をポン、
切りテンパイ。寿人から出れば逆転トップ。
攻める醍醐に伏せる選択が厳しくなった寿人が
を持ってきた。
周りの打点をあげる事もないので、ここはツモ切りかと思いきや、
まさかの暗槓!
・考えられるメリットはツモ番を増やす
・プレッシャーを感じて降りを選択する人が出る?
これは「魔王」ならでは選択だなあと思わせられた矢先、
萩原が
を掴んで放銃!
一盃口・
の6800点(2翻・70符)というレアな点数のおまけつき。














