2020元旦スペシャルインタビュー KADOKAWAサクラナイツ直撃取材!チーム好調の秘訣に迫る

KADOKAWA

サクラナイツ直撃取材!

チーム好調の秘訣に迫る

2シーズン目が行われている「大和証券Mリーグ」は、現在年末年始の中断期間に入っている。シーズンの折り返しを過ぎたタイミングだが、今シーズンの大きなトピックスとして挙げられるのが、新規参入チーム・KADOKAWAサクラナイツの躍進だろう。

今回は現在リーグ首位に立っているKADOKAWAサクラナイツへの直撃取材を敢行。ここまでのシーズンの戦いぶりなどについて、内川幸太郎選手・岡田紗佳選手・沢崎誠選手・森井巧監督にお話を伺った。

(取材日:2019年12月19日・試合前)

ここまでの戦いは上出来、

沢崎さんは想像以上

-今シーズン新規参入となったKADOKAWAサクラナイツですが、ここまでの戦いについてはいかがだったでしょうか。

内川「1年目にやっている選手に比べるといろいろな情報が少なくて、結構苦戦するかなと思っていたのですが、思ったよりも苦戦はしていない方だと思います。あとは沢崎さんが相手関係なしにポイントを稼いでくれて精神的な余裕があるので、他のチームの新しい選手に比べると、僕たちの方がかなりやりやすくさせてもらっている感じですね

個人としては入りの数戦が非常に良くなくて、そのときはまだ舞台に溶け込めていないと思っていました。でも、ポイントではプラスマイナス0付近まで戻せてきているので、あとはここからですね。自身でもポイントを伸ばして、チームに貢献したいなと思っています」

岡田「私も想像よりはポイントは保てているのかな、という感じですね。精神的な面とかでいろいろ苦戦はしたんですけど、最近ようやく落ち着いてきて、かなりいつもの自分のように打てているのかな、と思っています。

個人的には、プラスマイナス0付近にいられれば1年目では十分かな、くらいに思っていました。特に沢崎さんがかなりプラスしてくれているので、そのプラスを守るという言い方は変ですけど、プラスを目立たせるような成績にしたかったので、もちろんこれからもプラスはしたいんですけど、大きくマイナスしないように打てればと思っています」

沢崎「スタートが良かったですね。それでずっとプラスを維持できていますから。みんな頑張っているし、特におかピー(岡田)は頑張っていますよ。僕は途中で止まって、12月はチームで僕だけ沈んでいるんですけど、止まってからは我慢できて、それを維持できているというのが良かったんじゃないですかね」

ーここまで沢崎選手の稼いだポイントは265.8p。特に10月11月は破竹の勢いでした。

沢崎「あんまり勝っていたという気はしないですよね。(笑)本当に調子が良ければ、400、500は行っていなくちゃいけないですよね。僕は無理な連闘とかをお願いして、それでトップラスになってしまっていました。トップの後は2着でも3着でも、トップラスに比べれば相当大きいんですけどね。特にトップの後ですけど、「次は連闘はない」とみんなに言われていまして、それは了解しています」

内川「先発でどれだけトップとって帰ってくるんですか(笑)。そもそもトップですからね」

ー森井監督はある程度想定を立ててシーズンに臨んだと思うのですが、全体的にここまでを振り返っていかがでしょうか。

森井「上出来と言っていいと思います。元々中断の段階でトップ4にはいられたらと思っていましたけど、1年目の現時点で、ここまでずっと首位・2位というところをキープできていますからね」

-沢崎選手の活躍についてはいかがでしょう。

森井「想像以上でしたね。強いとは思っていたんですけど、ここまでフィットしてやっていただけるとは。想像の上をいっている感じではあるんですけど、本当にありがたいと、監督としては思っています」

ーちなみに、選手起用は、森井監督が決めているのでしょうか。

森井「基本的には僕が決めています。総合的な判断なので、もちろん個人の調子も見ますし、対戦相手の傾向なども見ます。それと、自チームでどういう順番で誰がどうとか、序盤でほぼあらゆるパターンを試したと思っていて、その中でなんとなく分かってきたことがあります。それを踏まえてここからどういうふうに自分たちでやっていくのかは考えていますね。たとえばご本人もネタにされていますけど、沢崎さんが連闘するとトップラスということがあるので(笑)、1戦目でトップを取ったときはどうしようかを1回考えてみてもいい、というところですかね」

Mリーグでの戦いについて

ーMリーグでは自団体のリーグで戦っている選手とも多く対戦します。ルールは変わりますが、違いや意識することなどはありますか?

内川「普段やっているのと変わりはないですね。もちろん同団体のリーグの人には、というのは一歩引けばあるんですけど、所属しているのはKADOKAWAですし、チームが勝つためにやっています。

ルールに関しても、もともと赤あり麻雀はみんなが一番多く打っている麻雀だと思います。公式戦ではあまりなかったですけど、日本プロ麻雀連盟では赤ありの公式戦、映像対局もたくさんあって、みんなやっています。「朝じゃん」という放送対局の「マスターズリーグ」という試合では、沢崎さんは2連覇しているんです。それこそレジェンドクラス、ウチのA1・A2リーグの選手みんなが出ているところで勝っていますので、実績もありますし、そこら辺のルールのアジャストは全く問題ないですね」

沢崎「連盟が他の団体と違うところは競技ルールですよね。一発裏なし。あれは何かというと、麻雀の基礎なんですよ。手を作らないと高い手はできないし、あとはアガれる待ちじゃないとなかなかリーチに行かないというのは、レベルが上がっていくとそれに適応していくと思っているので、やっぱりAルール(一発裏なし)に強い人が何でも対応できるのかなと思います」

ー岡田選手は。

岡田「連盟のルールとMリーグで違うのは、順位点の大きさだと思っています。順位意識というか、もし公式ルールならもっと大きいトップにしようかなとか、ちょっと無理でもプラスはプラスみたいなところは少し違うので、トップを守る意識は自分の中では違うのかなと思います。

内川「最高スコアのランキングが面白いですよね。日本プロ麻雀連盟の選手が非常に多いんです。沢崎さんは個人1位ですけど、瀬戸熊さんだったり滝沢さんだったり前原さんであったり」

-確かに、トップ5までが連盟の選手ですね。

内川「人数比率も、半分くらい連盟の選手がいますけど、それでも大きいトップを取るというのは連盟の選手のカラーだな、という感じがしますね」

参考:最高スコアランキング
1位 沢崎誠サクラナイツ) 92,100点

2位 瀬戸熊直樹TEAM雷電) 82,100点

3位 黒沢咲TEAM雷電) 80,600点

4位 前原雄大麻雀格闘倶楽部) 75,800点

5位 滝沢和典EX風林火山) 68,100点

沢崎「他の団体の選手を見ていると、トップが一番大事、素点をグッと伸ばすというのをあまり見かけないですよね。近藤さん(近藤誠一セガサミーフェニックス)みたいなタイプは伸ばしに来るけど、あまり見かけないですものね。僕なんかは、親は1時間やりたいと思っていて、「親を蹴りに来るのは絶対に許さない」、それくらいの気持ちでやっていますよね」

内川「やってます(笑)」

岡田「実際やってる(笑)」

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