渋谷ABEMAS松本吉弘は
ツモり四暗刻イーシャンテン
でオリるべきだったのか⁉︎
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2020年10月15日
1戦目
東家 石橋伸洋(U-NEXT Pirates)
北家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
先日、自身の初戦を3着で終えた松本、東2局の親番。
「リーチ」
単騎のチートイツでリーチを宣言。勝負に出る。
「ロン」
手牌を開けたのは松本ではなく石橋だった。思わずクラッときてしまいそうな高い手。放銃したのは松本。
タンヤオチートイツ赤赤ドラドラ、12000。今日もまた、他家のアガリ牌が押し寄せてくる、厳しく辛い展開。
だが、そんな松本に次局、手が入る。
東3局の2巡目。早くも2つ、アンコが完成だ。
「この手は決める」
河に並べたが、松本の胸中を物語る。
次巡を引き、ひとまずを手放す。
そこからわずか1巡のことだった。
「リーチ」
親の瀬戸熊からリーチがかかる。
「こんなときに限って…」
自分が打っていたならば、泣き言の一つも言いたくなるような状況のなか、松本が次に引いたのは、
だ。ここは、
打。瀬戸熊は2巡目にを切っている。松本は比較的安全度の高い牌を選びながら、なるべく形をキープする道を選んだ。
次に松本が持ってきたのは、
熱を帯びた。
安全牌は0。どうする。
松本は、
を押した!先ほど述べたように瀬戸熊はを早くに切っているため、や、といった愚形待ちのカタチでが当たることはほとんどない。
まだ通っている牌の少ないここは、大物手を成就すべく果敢に切り込んでいった。
次に引いたのは。そのまま河に置く。8巡目に松本は、
を引いてきた。
松本の選択は、
ビシッ!!という小気味いい音が聞こえてきそうな、打!
瀬戸熊の雀風を考えると、ドラを切ってまで愚形リーチをする可能性は低いと思える。